スマホで通話をたくさん使う60歳以上の方にとって、かけ放題プラン選びはとても重要なポイントです。
しかし、料金やサービス内容が複雑で「結局どれが一番お得なのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では「かけ放題の最安はどれ？」という疑問に答えるべく、60歳以上のシニア世代向けに特におすすめできるプランを厳選してご紹介します。
コストを抑えながら、安心して長時間の通話ができるプランを見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
シニア向けのかけ放題で最安のプランは？
2025年4月時点で、音声通話が可能なプランに「時間無制限のかけ放題オプション」を付けた際の月額料金を安い順に紹介します。
それぞれのサービス内容や、シニア向けの特典があるかどうかも併せてチェックしましょう。
楽天モバイル：楽天リンクで通話料基本無料
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 3GB：1,078円 | 楽天リンクで無料 | 1,078円 |
楽天モバイルは、月額1,078円（税込）からと非常にリーズナブルな料金で、データ通信（～3GB）と音声通話を利用できます。
通話は「Rakuten Link」アプリを使うことで、国内通話が完全無料となる仕組みです。
一般的な通話アプリと同様に使えるため、特別な設定は不要。
スマホにアプリをインストールし、楽天IDでログインするだけで簡単に利用開始できます。
また、シニア向け特典があり65歳以上のユーザー向けに「最強シニアプログラム」を提供しています。
このプログラムに登録すると、実質858円で利用可能となっているので、おすすめです。
楽天モバイルは月額料金の割引こそないものの、スマホの使い方に不安がある方への支援体制が整っているのが特徴です。
mineo：マイそくスーパーライト
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 250円 | 1,210円 | 1,460円 |
mineoの「マイそく スーパーライト」プランは、月曜から金曜の昼間（12～13時）以外の時間帯では速度制限がある代わりに、月額250円という低価格を実現しています。
このプランに時間無制限かけ放題オプション（月額1,210円）を付けることで、どれだけ通話しても追加料金が発生しません。
このプランは、データ通信をあまり使わず、通話中心でスマホを利用する人に向いています。
mineoでは、現在シニア専用プランや割引制度は設定されていません。
全年齢共通の料金体系となっており、特別な年齢制限なしで誰でも同じ価格で契約可能です。
イオンモバイル：やさしいプランmini.
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 0.2GB：528円 | 1,210円（60歳以上割引） | 1,738円 |
イオンモバイルの「やさしいプランmini.」は、月間データ容量0.2GBと最低限に抑え、通話中心のユーザーにぴったりのプランです。
月額は528円で、イオンでんわフルかけ放題を組み合わせると、無制限の国内通話が可能になります。
また、イオンモバイルでは60歳以上の方を対象に、かけ放題オプションが通常月額1,650円→1,210円に割引される特典を用意しています。
よって、合計で1,738円で無制限の通話が可能になります。
さらに、店舗ではスマホ教室などのサポートサービスも実施されており、スマホ初心者でも安心して利用できる体制が整っています。
povo：トッピングで利用
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 0円 | 1,650円 | 1,650円 |
povo（ポヴォ）は、基本料金が0円でスタートできるユニークなプランが特徴です。
ユーザーは、自分に必要なデータ量や通話オプションを「トッピング」と呼ばれる追加購入でカスタマイズします。
通話をたくさんする人向けには、「24時間通話かけ放題トッピング」があり、これを付けると月額1,650円（税込）で無制限通話が可能になります。
データ通信をほぼ使わない方、または通話メインでスマホを使いたい方にぴったりのシンプルな設計です。
povoでは、シニア向けの割引や特典制度は設けられていません。
年齢に関係なく、すべてのユーザーが同一条件で利用できる仕組みになっています。
HISモバイル：自由自在プラン2.0
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 100MB：280円 | 1,480円 | 1,760円 |
HISモバイルの「自由自在プラン2.0」は、月間データ容量100MBと最低限のデータ通信を備えつつ、リーズナブルな価格設定を実現しています。
音声通話付きプランに、「完全かけ放題オプション」を追加することで、月額1,760円で国内通話が時間無制限となります。
データ通信をあまり必要としないが、電話はたくさん使いたいユーザー向けのプラン構成です。
旅行会社HISのグループという背景から、サポート体制も安定しており、安心感がある点も特徴です。
日本通信SIM：合理的シンプル290プラン
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 1GB：290円 | 1,600円 | 1,890円 |
日本通信SIMが提供する「合理的シンプル290プラン」は、基本料金が290円（税込）と驚異的な安さで、月間データ通信容量は1GBです。
このプランに「通話かけ放題オプション」を追加すると、月額1,890円（税込）で、無制限の音声通話が可能になります。
基本プラン自体は非常に安価なため、必要に応じて通話定額を追加できる自由度の高さが魅力です。
無駄を省いた料金設計を重視する方には特に向いています。
LIBMO：ゴーゴープラン
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 500MB：セット料金 | 1,980円 | 1,980円 |
LIBMOの「ゴーゴープラン」は、月間データ容量が500MBに統一されているプランで、通話専用プランとなっています。
このプランでは、最初から通話かけ放題オプションが付帯しており、時間無制限のかけ放題は1,980円で利用可能です。
その他5分や10分といったプランもあり、これらの場合はさらに安くなります。
通信速度・品質ともに安定しており、通話・データ両方をバランスよく使いたい方に向いています。
IIJmio：2ギガプラン
| 月額料金 | かけ放題料金 | 合計 |
|---|---|---|
| 2GB：850円 | 1,400円 | 2,250円 |
IIJmioの「2ギガプラン」は、月額料金が手頃ながらも、しっかり音声通話とデータ通信（2GB）が使えるプランです。
ここに「かけ放題＋（時間無制限）」オプションを追加すると、月額2,250円（税込）で、国内通話が時間無制限になります。
通信品質も安定しており、格安SIMの中でも特に信頼度の高いブランドです。
スマホにある程度のデータ通信も必要だけれど、通話もしっかり使いたい、という方にぴったりです。
IIJmioでは、シニア向けの特別割引は実施していませんが、家族間通話割引があり、同一契約者名義の複数回線間でお得に利用できる仕組みがあります。
シニア世代が家族と一緒に契約する場合、間接的にメリットを受けることは可能です。
なお、今回ご紹介した月額料金は、あくまで1人で単独契約した場合の標準料金をもとにしています。
実際には、各サービスによっては、家族でまとめて申し込む「ファミリー割引」や自宅のインターネット（光回線）とのセット契約による「セット割引」などを適用することで、さらに月額料金を安くできる場合もあります。
そのため、本記事の金額はあくまで「参考価格」としてご覧いただき、契約時にはご自身の利用環境や各種割引適用の有無も合わせて確認することをおすすめします。
かけ放題プラン選びで注意すべきポイント
通話かけ放題とは？基本の仕組みをおさらい
さて、ここで「かけ放題」の基本的な仕組みについて整理しておきましょう。
かけ放題とは、月額の固定料金を支払うことで、国内通話を何度でも・何時間でも追加料金なしで利用できるサービスを指します。
また、かけ放題には通話無制限でのかけ放題と、あらかじめ「～分まで無料」と決められているタイプに分かれます。
ただし、ナビダイヤル（0570）や国際電話など、一部の通話は対象外となる場合があるため、注意が必要です。
さらに、大手キャリアや格安SIM事業者によっては、標準の電話アプリから発信するだけでかけ放題が適用されることもあれば、専用アプリを使わないと無料にならない場合もあります。
この違いを知らずに契約してしまうと「思っていたよりも料金が高くなった」という事態にもなりかねません。
よって、契約前には「どの電話アプリを使うのか」「対象外となる通話はないか」を必ず確認することが大切です。
このように、かけ放題は非常に便利な仕組みですが、利用ルールをしっかり理解しておくことが後悔しないためのポイントです。
通話品質はキャリアと格安SIMでどう違う？
現在、キャリアと格安SIMでは通話品質に大きな差はほとんどありません。
なぜなら、多くの格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているからです。
例えば、ドコモの回線を利用する格安SIMであれば、ドコモ本体とほぼ同じエリアと通話品質が期待できます。
そのため、普通に電話をかける分には格安SIMでも安心して利用できるのです。
ただし、格安SIMによっては、通常の電話回線ではなく、データ通信を使ったIP電話方式を採用している場合もあります。
この場合、インターネット回線の混雑状況によって通話が途切れることもあるため注意が必要です。
このように考えると、キャリア回線をそのまま利用できる格安SIMを選べば、通話品質に不安を感じることは少ないでしょう。
格安SIMへの乗り換えを検討している方は、通話方式を事前に確認しておくことが大切です。
専用アプリ使用のメリット・デメリット
ここで、かけ放題プランにおける「専用アプリ使用」の注意点を整理しておきます。
まずメリットとして、専用アプリを使うことで通話料金が大幅に安くなるケースが多いです。
例えば、アプリ経由で発信することで通常30秒20円程度かかる通話が、半額以下になることもあります。
その反面、デメリットも存在します。
アプリ経由の通話はデータ通信を使用することが多いため、通信環境によって音声が不安定になったり、通話が途切れたりするリスクがあります。
また、アプリから発信しなければ無料通話が適用されない場合もあり、うっかり標準電話アプリを使ってしまうと、別途通話料が発生してしまう点にも注意が必要です。
例えば楽天モバイルの「Rakuten Link」などがこれに該当します。
これらのアプリは慣れれば便利ですが、スマホ操作に不慣れな方にはハードルが高く感じるかもしれません。
よって、アプリ使用に抵抗がない方は費用面でメリットを得られますが、シンプルな使い方を重視するなら標準アプリで完結できるプランを選ぶと安心です。
かけ放題プラン選びで失敗しないために
料金だけで判断すると後悔することもありますので、かけ放題プランを選ぶ際に見落としがちなポイントを紹介します。
総額コストとプラン内容を必ず確認
まず、かけ放題プランを選ぶ際には「月額料金」だけでなく「総額コスト」を必ず確認する必要があります。
なぜなら、通話オプション料金が安くても、基本プランの料金が高い場合、結果として支払い総額が想定より高くなることがあるからです。
例えば、かけ放題オプションが880円と安価でも、基本料金が高めに設定されているプランでは、全体のコストが月3,000円を超えてしまうケースもあります。
特に、データ通信をあまり使わないシニア世代にとっては、無駄なデータ容量が含まれているプランはコストパフォーマンスが悪くなりがちです。
このため、契約する前には「かけ放題オプション料金」と「基本プラン料金」「シニア割引」「ファミリー割引」などを確認し、トータルでいくらになるかをしっかり把握することが重要です。
こうすれば、思わぬ出費を防ぎ、安心してスマホを使うことができるでしょう。
通話アプリの使い勝手を事前にチェック
次に、かけ放題プランに付随する「通話アプリ」の使いやすさも確認しておくべきポイントです。
専用アプリを利用するプランは月額料金が安い傾向にありますが、その反面、標準の電話アプリと操作が異なるため、慣れるまでに少し時間がかかることもあります。
例えば、楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリでは、アプリを経由して発信しなければ無料通話が適用されません。
うっかり標準アプリから電話してしまうと、通常料金が発生するため注意が必要です。
このように考えると、事前にアプリの操作性やレビューを確認し、自分でも問題なく使えるかチェックしておくことが失敗を防ぐコツとなります。
特にスマホ操作に慣れていない方は、標準アプリで完結できるプランを選ぶと安心です。
かけ放題の最安はどれ？まとめ
60歳以上の方がスマホを使う際、かけ放題プランはとても重要な選択肢となります。
料金の安さだけで選ぶのではなく、通話品質や総額コスト、専用アプリの使いやすさも十分に確認することが大切です。
特に、ワイモバイルやUQモバイル、楽天モバイルなどではシニア向けの特典が充実しており、上手に活用すれば大きな節約につながります。
割引を受けるためには年齢確認や申込みが必要な場合もあるので、手続きを忘れず行うことが成功のカギです。
スマホの通話を安心して快適に利用するために、各社のプランを比較しながら自分に最適なサービスを選びましょう。
