YouTubeを楽しもうと思ったのに、古いスマホやタブレットでは動画が再生できないことがあります。
突然アプリが開けなくなったりすると、原因がわからず困ってしまうかもしれません。
特に、長年使っている端末では、このようなトラブルが起こりやすくなります。
本記事では、具体的な原因を解説するとともに、スムーズにYouTubeを視聴できるようにするための対策について詳しくご紹介します。
古いスマホやなどでYouTubeが見れない主な原因
古いスマホやタブレットでYouTubeが見れないのは、端末の問題やYouTubeアプリの仕様変更が関係していますのでは、特に影響の大きい原因について詳しく解説します。
YouTubeアプリのサポート終了
YouTubeアプリは、定期的にアップデートが行われ、最新の機能やセキュリティ強化が施されています。
しかし、古いスマホやタブレットでは、ある時点でYouTubeアプリのアップデートが提供されなくなります。
これは、Googleが古いOSのサポートを終了するためです。
特に、Android 7.1.1以前やiOS 12以前の端末では、最新のYouTubeアプリがインストールできないケースが増えています。
サポートが終了したOSでは、YouTubeアプリを開いてもエラーメッセージが表示されることがあります。
また「YouTube.comに切り替えてください」といった通知が表示され、アプリを利用できない状態になることもあります。
このような場合、アプリのアップデートが不可能であれば、古いバージョンのまま使い続けるしかありません。
しかし、時間が経つにつれて、さらに多くの機能が制限される可能性が高いため、アプリ経由での視聴はますます難しくなります。
詳しくは後述しますが問題に対処するには、ブラウザ版のYouTubeを活用するのが一つの方法です。
メモリやCPUの性能不足
古いスマホやタブレットでは、YouTubeの動画再生がスムーズにできないことがあります。
この原因の一つが、端末のメモリやCPUの性能不足です。
最新のYouTubeアプリは、より高画質な動画の再生や高度な処理を求める仕様になっています。
そのため、処理能力が低い端末では、動画が途中で止まったり、カクついたりすることが増えてしまいます。
特に、RAM(メモリ)の容量が少ない端末では、一度に多くのアプリを開いていると、YouTubeの動作に支障が出ることがあります。
例えば、バックグラウンドで他のアプリが動作していると、YouTubeの読み込みが遅くなることがあります。
また、CPUの処理能力が低い場合、YouTubeの動画をスムーズに再生することができず、映像と音声がずれる現象が発生することもあります。
データ通信の問題
YouTubeがスムーズに再生されない原因の一つに、通信環境の問題が挙げられます。
特にモバイルデータ通信の制限やWi-Fiの不安定さが影響を与えることが多いため、どのようなケースが考えられるのか詳しく解説します。
モバイルデータ通信を利用している場合、契約している通信プランによってはデータ使用量に上限が設けられています。
この上限を超えてしまうと、通信速度が大幅に制限されることがあります。
例えば、速度制限がかかると、YouTubeの動画が途中で止まったり、低画質に自動的に変更されたりすることがあります。
こうした状況では、Wi-Fiに接続することでスムーズに再生できる可能性があります。
一方、Wi-Fi環境でも問題が生じることがあります。
例えば、ルーターと端末の距離が遠いと電波が弱まり、通信が不安定になることがあります。
また、同じWi-Fiに接続している他の機器が多いと、帯域が圧迫されて通信速度が低下する場合があります。
さらに、ルーターの再起動が長期間行われていないと、動作が不安定になることもあるため、一度電源を切って数分後に再起動することで改善する可能性があります。
もし通信環境が原因でYouTubeが視聴できない場合は、まずモバイルデータ通信を利用しているのか、Wi-Fiを使用しているのかを確認することが大切です。
そのうえで、Wi-Fiの電波状況を改善したり、モバイルデータ通信の制限をチェックしたりすることで、YouTubeの再生がスムーズになるか試してみるとよいでしょう。
アプリやブラウザに問題が生じている
古いバージョンのアプリやブラウザを使っている場合、最新の機能と互換性がなくなり、正しく動作しないことがあります。
例えばYouTubeアプリを長期間アップデートしていない場合、再生時にエラーが発生したり、アプリが強制終了したりすることがあります。
これは、YouTube側の仕様変更にアプリが対応できていないために起こる現象です。
また、アプリのキャッシュが蓄積されると動作が重くなり、動画の読み込みに時間がかかることもあります。
このような場合は、アプリを最新バージョンに更新し、キャッシュを削除することで改善する可能性があります。
ブラウザでYouTubeを視聴している場合にも、問題が発生することがあります。
例えば、拡張機能がYouTubeの動作を妨げているケースや、古いバージョンのブラウザを使用していることが原因でエラーが起こる場合があります。
特に広告ブロック系の拡張機能を使用していると、YouTubeの仕様変更によって再生が制限されることがあるため、一時的に無効にしてみると問題が解決することがあります。
ユーチューブ側に問題がある可能性
再生できない原因が端末や通信環境にない場合、YouTubeのサーバー側に問題が発生している可能性があります。
このようなことは稀ですが、大規模な障害が発生していると、多くのユーザーが一斉に視聴できなくなることがあります。
YouTubeのサーバーに障害が起きると、動画が再生されなかったり、ページが読み込めなくなったりすることがあります。
この場合、特定の端末や通信環境に依存するものではなく、全世界的に影響が出ることが多いです。
そのため、他の人も同じ問題を抱えているかどうかを確認することが重要です。
SNSやYouTubeの公式サイトで障害情報をチェックすると、サーバーの問題かどうかを判断しやすくなります。
また、YouTubeでは定期的にメンテナンスが行われることがあります。
メンテナンス中は一時的にサービスが利用できなくなることがあり、これが原因で動画が見れなくなることもあります。
こうした場合、ユーザー側でできる対策は限られているため、しばらく待つしかありません。
もしYouTubeのサーバーに問題がある場合は、焦らずに時間を置いて再度試すことが最善の対応となります。
通信環境やアプリの設定を変更しても改善しない場合は、YouTube側のトラブルを疑い、公式の情報を確認するのが良いでしょう。
古い端末でYouTubeが見れないときの対処法
古いスマホやタブレットでYouTubeが視聴できない場合、いくつかの対策を試すことで解決できる可能性があります。
よって、それぞれの方法を順番に試すことが大切ですので、おすすめの対処法を順に解説します。
ブラウザ版YouTubeを利用する
YouTubeアプリが開けない場合や、サポートが終了している端末では、ブラウザ版YouTubeを利用することで視聴できる可能性があります。
アプリではなくブラウザを使うことで、古いOSの制限を回避できることもあるため、試してみる価値があります。
ブラウザ版を利用する際は、Google ChromeやFirefox、Safariなどの最新のブラウザを使うのが理想的です。
ブラウザより「m.youtube.com」とアドレスバーに直接入力し、公式サイトへアクセスするようにしましょう。
また、検索エンジンからYouTubeと検索し、YouTubeのリンクを長押しして新しいタブで開くという方法もあります。
但し、検索経由でリンクを長押ししないでYouTubeを開くと、アプリが強制的に起動してしまうことがあるため注意が必要です。
また、ブラウザ版では一部の機能が制限されることがあります。
例えば、YouTubeアプリで提供されているオフライン再生やピクチャーインピクチャー機能が使えないことがあります。
しかし、基本的な動画視聴は可能なため、アプリが動作しない場合の代替手段として有効です。
OSを最新バージョンにする
YouTubeアプリの不具合や動作の不安定さは、端末のOSが古いために発生することがあります。
古いバージョンのOSではYouTubeアプリの最新機能に対応できず、正常に動作しなくなるケースが増えてきます。
そのため、可能であればOSを最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決する可能性があります。
OSのアップデートは、端末の「設定」から「ソフトウェアアップデート」の項目を確認し、最新バージョンが提供されていれば更新を行うことで適用できます。
アップデートを行うことで、セキュリティの強化やシステムの最適化が施され、アプリの動作も安定しやすくなります。
ただし、OSの更新には時間がかかることがあるため、Wi-Fi環境下で充電しながら行うのが望ましいです。
ですが、古いスマホやタブレットでは、OSのアップデート自体が提供されていないこともあります。
例えば、Android 7.1.1以前やiOS 12以前の端末では、既にメーカーのサポートが終了しており、OSを最新バージョンにすることができません。
その場合、ブラウザ版を使うか、新しい端末への移行を検討する必要があります。
OSのバージョンアップは、端末の寿命を延ばすだけでなく、YouTubeを快適に視聴するためにも重要なポイントです。
もしOSの更新が可能であれば、最新の状態に保つことをおすすめします。
動画の画質を落とす
YouTubeの動画がスムーズに再生できない場合は、画質を調整することで改善できる可能性があります。
古いスマホやタブレットでは処理能力が低いため、高画質の動画を再生すると端末に負荷がかかり、再生が止まってしまうことがあります。
画質を変更するには、動画の再生画面で「設定」アイコンをタップし、「画質」オプションを選択します。
一般的に、720p以上の高画質は古い端末にとって負担が大きいため「360p」や「480p」に設定することで、スムーズな再生が可能になります。
他にも、モバイルデータ通信を利用している場合は、低画質にすることでデータ使用量を節約できるメリットもあります。
ただし、画質を下げると映像の細かい部分がぼやけたり、字幕が読みづらくなることがあります。
音声自体には影響がないため、動画の内容を理解することはできますが、高画質で視聴したい場合はWi-Fi環境を整えるなどの対策も検討するとよいでしょう。
アプリのアップデートを試す
YouTubeアプリが開けない、または正常に動作しない場合はアプリのバージョンを確認し、最新ではない場合はアップデートを行うことで改善する可能性があります。
アプリのアップデートによって、最新のYouTubeの仕様に適応し、不具合が解消されることがあります。
アプリの更新を確認するには、AndroidならGoogle Playストア、iPhoneならApp Storeを開き「YouTube」と検索します。
もし「更新」ボタンが表示されている場合は、アップデートを実行して最新の状態にしましょう。
ただし「開く」ボタンのみが表示されている場合は、すでに最新バージョンになっているため、他の対処法を検討する必要があります。
しかし、古いOSではYouTubeアプリの最新バージョンが提供されないことがありますのでアップデートが不可能な場合は、アプリの使用をあきらめブラウザ版に切り替えるしかありません。
スマホや周辺機器の再起動
YouTubeの視聴中に突然動作が不安定になる場合、スマホやタブレット、Wi-Fiルーターなどを再起動することで改善することがあります。
特に、長時間使用していると端末のメモリが圧迫され、アプリの動作が重くなることがあります。
スマホを再起動することで、一時的に使用されていたメモリが解放され、アプリの動作が軽くなることがあります。
また、Wi-Fiの接続が不安定な場合は、ルーターを再起動することで電波状況が改善され、通信が安定する可能性があります。
ルーターは長時間電源を入れっぱなしにしていると、内部の処理が蓄積され、通信速度が低下することがあります。
この場合、一度電源を切り、数分待ってから再び電源を入れることで、通信のリフレッシュが行われます。
他にも、YouTubeアプリが動作しない場合は、アプリ自体を強制終了してから再起動するのも一つの方法です。
端末の「設定」メニューからアプリ管理を開き、YouTubeを選択して「強制終了」を実行すると、一時的な不具合が解消されることがあります。
その後、再度アプリを開き、問題が解決されているか確認してみましょう。
このように、端末や周辺機器の再起動は、YouTubeが正常に動作しないときの基本的な対処法の一つです。
特別な操作が必要ないため、まずは試してみる価値があります。
ストレージの空き容量を増やす
スマホやタブレットのストレージ容量が不足していると、YouTubeの動画再生にも影響が出ることがあります。
特に、ストレージがほぼ満杯になっている状態では、端末の動作が重くなり、アプリの起動が遅くなることがあります。
YouTubeも例外ではなく、動画の読み込みが遅くなったり、再生中にカクついたりする原因になることがあります。
ストレージの空き容量を確保するためには、不要なアプリやデータを削除することが効果的です。
例えば、長期間使用していないアプリをアンインストールしたり、端末内に保存されている不要な写真や動画をクラウドストレージに移動させたりすると、空き容量を増やすことができます。
他にもオフライン再生用に動画をたくさんダウンロードしている方も多く、それがストレージを圧迫していることがあります。
空き容量が増えることで、アプリの動作が安定し、YouTubeの快適な視聴につながります。
通信環境を改善する
Wi-Fiの速度が遅い場合や、スマホのデータ通信量が制限されていると、動画が途中で止まったり、低画質になったりすることがあります。
そのため、通信環境を改善することで、快適に視聴できる可能性が高まります。
Wi-Fiを使用している場合、ルーターの位置や接続機器の影響によって通信速度が低下することがあります。
例えば、ルーターが壁や家具の陰にあると電波が遮られ、スムーズな通信ができなくなります。
このようなときは、ルーターを部屋の中央に移動させる、5GHz帯のWi-Fiを使用するなどの方法で改善できる可能性があります。
また、同じネットワークに複数の機器が接続されていると、通信速度が遅くなることがあるため、使用していない端末のWi-Fiを切ることも有効です。
そして、モバイルデータ通信を利用している場合、契約しているプランのデータ通信量に注意が必要です。
中でも気を付けたいのは「通信制限」です。制限がかかると速度が極端に遅くなり、YouTubeの動画がスムーズに再生できなくなります。
制限がかかる前にデータ残量を確認し、必要に応じてWi-Fiを活用する、あるいは通信量を消費しにくい設定(低画質で再生するなど)に変更することで、快適な視聴環境を維持できます。
ブラウザのキャッシュを削除
YouTubeが正しく動作しない場合、ブラウザのキャッシュが原因になっていることがあります。
キャッシュとは、一度アクセスしたサイトのデータを一時的に保存し、次回の表示をスムーズにする仕組みですが、データが蓄積されすぎると動作に悪影響を及ぼすことがあります。
特に、YouTubeのページが正しく表示されない、動画が途中で止まる、あるいは再生ボタンを押しても動作しないといったトラブルが発生している場合は、キャッシュの削除が有効です。
キャッシュが古い情報を保持していると、YouTubeの最新の仕様と食い違いが生じることがあり、これが不具合につながることもあります。
キャッシュを削除する方法は、使用しているブラウザによって異なりますが、一般的には「設定」メニューから「プライバシー」または「履歴データの削除」へ進み「キャッシュの削除」を実行することで完了します。
ただし、キャッシュを削除すると、他のサイトのログイン情報や一時データも消えてしまう可能性があるため、必要な情報は事前に保存しておくと安心です。
キャッシュクリア後は、ブラウザを再起動してYouTubeを再度開き、正常に動作するかを確認しましょう。
代替アプリを使う
現在では、YouTubeの関連アプリとして様々なアプリが公開されています。
例えば、NewPipeやVancedといった非公式のYouTubeクライアントが一つの選択肢になります。
NewPipeは、Googleのサービスに依存しない軽量なYouTubeクライアントで、古い端末でも比較的スムーズに動作することが特徴です。
広告なしで動画を視聴できるほか、バックグラウンド再生やオフライン保存の機能も利用可能です。
一方、VancedはYouTubeの公式アプリに近いデザインを持ちながら、広告ブロックやバックグラウンド再生などの機能を追加したアプリです。
ただし、現在は公式の配布が終了しているため、利用には注意が必要です。
これらの代替アプリは便利な反面、Google Playストアでは提供されておらず、インストールするには外部サイトからAPKをダウンロードする必要があります。
そのため、セキュリティ面でのリスクがあることも考慮しなければなりません。
誤って悪意のあるファイルをインストールしないよう、信頼できるサイトからダウンロードすることが重要です。
あくまで自己責任での利用となるため、安全性を十分に理解したうえで選択するようにしましょう。
古いスマホやタブレットでYouTubeが見れない原因まとめ
古いスマホやタブレットでYouTubeが見れなくなる原因は、アプリのサポート終了や端末の性能不足、通信環境の問題などさまざまです。
特に、Googleが古いOSのサポートを終了すると、YouTubeアプリが更新できず、正常に動作しなくなることがあります。
また、メモリやCPUの性能が低いと、動画がカクついたり再生できなかったりすることもあります。
このような問題に対処するためには、ブラウザ版YouTubeを利用する、動画の画質を下げる、アプリのアップデートを試すなどの方法が有効です。
さらに、Wi-Fi環境を見直したり、スマホのストレージを整理したりすることで、快適な視聴環境を確保できます。
しかし、古い端末ではOSのアップデートができないことがあり、根本的な解決が難しい場合もあります。
そのような場合は、新しい端末への買い替えを検討するのも一つの選択肢となります。
適切な対策を講じることで、YouTubeをスムーズに視聴できる可能性が高まるため、自分の環境に合った方法を試してみることが重要です。