スマホの普及が進む中、60歳以上のシニア世代にとっては電話でのコミュニケーションは欠かせません。
家族や友人との会話、医療機関や役所への連絡など、音声通話の重要性は今でも変わらず高いものです。
そんな中、auでは60歳以上の方を対象としたお得なかけ放題プランを提供しています。
通話料金を気にせずに安心して電話ができるプランは、シニアの方にとって心強い選択肢です。
本記事では、auの60歳以上向けのかけ放題プランの内容と、その利用時に押さえておきたい注意点について詳しく解説します。
プランの特徴やお得に活用する方法、契約時のポイントまでわかりやすくご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
60歳以上対象のauのかけ放題プランとは?
通話定額割60のプランが対象となる
auでは、60歳以上の方が通話をよりお得に利用できる「通話定額割60」というプランを提供しています。
このプランは、国内通話が24時間かけ放題となる「通話定額2」の月額料金が、通常1,980円のところを永年880円で利用できるというものです。
この通話定額割60の適用条件は、60歳以上の方が「スマホスタートプランライト 5G/4G」または「スマホスタートプラン 5G/4G」に加入し、さらに「通話定額2」オプションを契約することで利用できます。
ただし、60歳以上でもすでにスマホを利用している方は、スマホスタートプランに契約できないため注意が必要です。
また、かけ放題プランの対象外となる通話もあるため、事前に利用条件を確認しておくことが大切です。
ちなみに、サブブランドでもある「uqモバイル」でも、シニア割があるのでチェックしてみるといいでしょう。
スマホスタートプラン(ライト)とは?
スマホスタートプランは、スマートフォンをこれから利用する方や、ガラケーからの乗り換えを検討している方に向けた特別な料金プランです。
60歳以上の方が新しくスマホを持つ際に、より安く利用できるよう設計されています。
このプランには「スマホスタートプランライト 5G/4G」と「スマホスタートプラン 5G/4G」の2種類があり、それぞれのデータ容量や料金が異なります。
「スマホスタートプランライト 5G/4G」は、データ容量が4GBで、月額料金は2,453円です。
これに割引が適用されることで、さらに安く利用できます。
一方で「スマホスタートプラン 5G/4G」は、データ容量が20GBと多めに設定されており、月額料金は4,103円です。
動画やインターネット検索を積極的に行いたい方には、こちらのプランが向いています。
ただし「スマホスタートプラン」は、スマートフォンを新たに購入するか、ガラケーからの機種変更時にのみ契約が可能です。
すでにスマホを利用している方は申し込めないため、乗り換えや機種変更のタイミングで検討するのがおすすめです。
どちらのプランも、シニア層がスマートフォンを無理なく利用できるように設計されており、スマホ初心者にも優しい仕様が特徴です。
スマホスタート1年割で割引が受けられる
スマホスタート1年割は「スマホスタートプラン」に加入した翌月から1年間、月額料金が1,188円割引される特典です。
これにより、もともとの基本料金がさらにお得になります。
例えば「スマホスタートプランライト 5G/4G」であれば、割引後の月額料金は1,265円です。
さらに「au PAYカード支払い割」を適用すれば、さらに187円引かれ、最終的には1年間1,078円で利用できます。
ここから「通話定額割60」の880円を加えても、合計は1,958円に抑えられます。
これは、一般的なかけ放題プランと比べても、非常にコストパフォーマンスが良い内容です。
特に、電話をよく利用する方や、スマホの利用が不慣れでデータ通信の使用量が多くない方にとっては、この組み合わせが最適でしょう。
この割引は契約翌月から1年間のみの適用ですが、その間にスマートフォンの使い方に慣れたり、データ通信の使用感をつかむことができます。
ただし、割引終了後は通常料金に戻るため、翌年以降の支払いについてもしっかり確認しておくことが大切です。
通話定額割60の利用条件と注意点
通話定額割60を利用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、当然ですが契約者が60歳以上であることが前提です。
但し、契約者本人が60歳以上でない場合でも、利用者登録が60歳以上の方であれば、適用可能です。
さらに前述の通り「スマホスタートプランライト 5G/4G」または「スマホスタートプラン 5G/4G」に加入することが条件となります。
これらのプランは、シニア層やスマホ初心者を対象とした特別な料金プランで、対象外の方は他の通話オプションが必要となります。
また、通話定額割60を申し込む際には、auショップやお客様サポートセンターへの問い合わせが必要です。
オプションの申し込みが自動ではないため、利用を希望する場合は必ず手続きを行いましょう。
かけ放題の対象外があるので注意!
通話定額割60は、すべての通話が無制限になるわけではありません。
利用する前に、かけ放題の対象外となるケースを確認しておくことが重要です。
代表的な対象外となるケースでは、ナビダイヤル(0570)などの特番が付いた番号は、かけ放題の対象外となっています。
ナビダイヤルは、コンサートのチケット予約やカスタマーサポートの問い合わせ先などで利用されることが多く、通話料が別途発生するので注意が必要です。
次に、国際電話や海外での発信および着信も、かけ放題の対象外です。
海外旅行中や日本から海外の家族に電話する場合は、通話料が発生するため、必要に応じて国際通話オプションの利用を検討すると良いでしょう。
また、衛星電話への通話も対象外です。
衛星電話は、船舶や山岳地帯などの通信環境が限られたエリアで利用される特殊な回線のため、かけ放題の範囲には含まれません。
さらに、長時間の連続通話にも注意が必要です。
異常なほど長時間通話が続いた場合、通信回線への影響を防ぐために通話が強制的に終了することがあります。
これは、一般的な通話利用ではあまり心配する必要はありませんが、例えば数時間にわたる長電話を頻繁に行う方は念のため意識しておくと安心です。
このように、「通話定額割60」では一部の通話が対象外となるため、利用シーンに応じて注意が必要です。
事前に対象外となるケースを把握しておくことで、無駄な通話料を避け、安心してプランを活用できるでしょう。
過去の60歳以上対象のかけ放題「新カケホ割60」との違い
auが提供していた「新カケホ割60」は、かつて60歳以上の方に人気のかけ放題割引プランでした。
現在の「通話定額割60」との違いについて詳しく説明します。
新カケホ割60はどんなプランだったのか?
新カケホ割60は、60歳以上の方を対象にした通話定額オプション割引サービスでした。
国内通話が24時間かけ放題となる「通話定額2」の月額料金が、通常1,980円のところ、永年1,100円割引される内容です。
割引後の料金は月額880円となり、電話を頻繁に利用するシニア層にとって非常にお得なプランとして知られていました。
新カケホ割60を利用するためには、指定のプランに加入する必要がありました。
対象となるのは「ピタットプラン 5G/4G LTE」などで、これに「通話定額2」を組み合わせることで割引が適用される仕組みでした。
利用者登録が行われていれば、契約者が60歳未満でも、利用者が60歳以上であれば割引を受けられる点が特徴的でした。
ただし、新たに申し込むにはスマートフォンの機種変更や新規契約が必須となっていたため、既存のスマホ利用者が途中から「新カケホ割60」に申し込むことはできませんでした。
この「新カケホ割60」は2023年1月31日をもって新規受付が終了し、現在は新たに加入することができません。
新カケホ割60と通話定額割60の違い
「新カケホ割60」と「通話定額割60」は、いずれも60歳以上の方が通話料を節約できるプランとして共通していますが、いくつかの違いがあります。
「新カケホ割60」は、「ピタットプラン 5G/4G LTE」など指定のプランに加入する必要があり、これらのプランがすでに新規受付終了しているため、今後の新規利用はできません。
一方で「通話定額割60」は、現在提供中の「スマホスタートプラン 5G/4G」や「スマホスタートプランライト 5G/4G」に加入することで利用できます。
これらのプランは、ガラケーからの乗り換えやスマホデビューの方を対象としており、より幅広いシニア層に対応したサービスとなっています。
また、どちらの割引も「通話定額2」の月額料金が880円になる点は共通していますが「通話定額割60」の場合、加入条件として「スマホスタートプラン」への加入が必須です。
これにより、「新カケホ割60」に比べて契約の幅が広がったといえるでしょう。
新カケホ割60の利用者が知っておきたいポイント
「新カケホ割60」をすでに利用中の方は、引き続き割引が継続されるため、プラン変更や解約を行わない限り特典を受け続けられます。
ただし、割引が適用されるためには、指定されたプランや対象機種の利用を維持する必要があります。
例えば、機種変更で「スマホスタートプラン」に切り替えた場合、「新カケホ割60」の割引は終了してしまいます。
また、もし「新カケホ割60」から「通話定額割60」への切り替えを検討する場合は、事前に現在の契約内容や月額料金を確認し、どちらのプランが自分にとって最適か比較すると良いでしょう。
現在の「通話定額割60」は新規受付が可能であり、上述の通り「スマホスタートプラン」と組み合わせることで、より手頃な料金でかけ放題が利用できます。
通話頻度が多い方にとっては「新カケホ割60」同様、家族や友人との会話を安心して楽しめるプランとして最適な選択肢です。
他社の60歳以上向けかけ放題プランとの比較
60歳以上の方がスマートフォンの通話をお得に利用するためのプランは、au以外のキャリアでも提供されています。
そこで大手のキャリアと比較し、それぞれの特徴や違いを解説します。
ドコモの「はじめてスマホプラン」との違い
ドコモが提供する「はじめてスマホプラン」は、スマートフォン初心者やシニア層を対象にした料金プランです。
月額料金は1,078円と手頃な価格設定で、データ通信は1GBまで利用できます。
さらに、5分以内の国内通話が無料で利用できるため、短時間の通話が多い方には便利なプランです。
一方で、24時間通話がかけ放題になるオプションを追加するには、別途「かけ放題オプション」(税込1,100円/月)への加入が必要です。
これにより、月額料金は合計2,178円となります。
auの「通話定額割60」と比較すると、ドコモのプランは短時間の通話が多い方に向いています。
特に1回の通話が5分以内で済む方であれば、ドコモの方がコストを抑えやすいでしょう。
一方で、長時間の通話が頻繁にある方や、1GB以上のデータ通信を利用する方には、auの「スマホスタートプラン」と「通話定額割60」の組み合わせがよりお得な選択肢になります。
ソフトバンクの「60歳以上通話おトク割」との比較
ソフトバンクでは、「60歳以上通話おトク割」というシニア向け割引プランを提供しています。
このプランは、契約者または利用者が60歳以上の場合、かけ放題オプション「定額オプション+」の月額料金が通常1,980円のところ、永年880円に割引される仕組みです。
「60歳以上通話おトク割」を利用するためには、ソフトバンクの「スマホデビュープラン+」や「ケータイ4GBプラン」などの対象プランへの加入が条件です。
特に「スマホデビュープラン+」は、月額料金がリーズナブルで、データ容量が4GB付いているため、auの「スマホスタートプランライト 5G/4G」とよく似た料金体系です。
ソフトバンクのプランは、auと比較して対象端末の制限が少ないのが特徴です。
iPhoneやAndroidなど幅広い機種で利用できるため、スマートフォンの選択肢を重視したい方には魅力的です。
ただし、ソフトバンクの場合は契約時に「60歳以上通話おトク割」を申し込む必要があるため、適用漏れがないように手続き時の確認が重要です。
楽天モバイルの「Rakuten Link」との違い
楽天モバイルでは、年齢に関係なく誰でも国内通話が無料で利用できる「Rakuten Link」アプリを提供しています。
このアプリを使用することで、国内通話が時間無制限で0円となるため、長時間の電話をする方には特にお得なサービスです。
「Rakuten Link」の最大の強みは、追加のオプション料金が発生しない点です。
基本プラン「Rakuten最強プラン」のみで通話料が無料になるため、他社のかけ放題プランよりもコストを抑えやすい特徴があります。
しかし、「Rakuten Link」を利用するためには専用のアプリを使用しなければなりません。
スマホの標準通話アプリから発信すると、22円/30秒の通話料がかかるため、アプリの使い方に慣れることが求められます。
また、インターネット環境が不安定な場所では通話品質が低下することがあるため、音声の安定性を重視する方は慎重に検討したほうがよいでしょう。
楽天モバイルは、スマホ操作に慣れている方や、データ通信と通話の両方を積極的に活用したい方に向いています。
シニアの方が安心してauのプランを選ぶポイント
auのプランを選ぶ際には、特にシニアの方が快適に利用できる環境を整えることが重要です。
ここでは、スマホ選びのコツやお得に契約する方法、手続きの際に注意すべき点について解説します。
家族割やau PAYカードを活用してお得に
auには、家族で加入すると料金が割引される「家族割プラス」というサービスがあります。
この割引は、同居の家族だけでなく、離れて暮らしている家族とも適用できるため、シニアの方がお孫さんやお子さんと一緒に契約するとお得です。
家族が3人以上で「家族割プラス」に加入した場合、1人あたり月額1,100円の割引が適用されます。
2人の場合でも550円の割引が受けられるため、家族での利用を検討する価値があります。
また、auの支払い方法に「au PAYカード」を利用すると、毎月の利用料金がさらに187円割引される「au PAYカードお支払い割」もあります。
この割引は、プランやオプションと組み合わせて利用することで、トータルの通信費をより抑えることができます。
「家族割プラス」や「au PAYカードお支払い割」は、シニアの方が日々の通信費を賢く節約するために役立つ方法です。
通話やデータ利用が増えても、これらの割引を活用することで負担を軽減できます。
契約時に必要な準備と手続きのポイント
auのプランに申し込む際には、スムーズに契約を進めるための準備が重要です。
特にシニアの方は、必要な書類や手続きの流れを事前に確認しておくと安心です。
契約時には、本人確認書類として「運転免許証」や「健康保険証」などが求められます。
利用者登録をする場合は、利用者本人の年齢が確認できる証明書の提示も必要になります。
また、家族が代理で契約する場合は、契約者と利用者の関係が証明できる書類(住民票や家族関係証明書)が求められることがあります。
さらに、料金の支払い方法を「au PAYカード」に設定する予定がある場合は、事前にカード情報を準備しておくと手続きがスムーズに進みます。
契約内容を決める際には、利用目的や予算を明確にしておくと、自分に合ったプランが選びやすくなります。
店舗では、シニア向けのサポートを実施していることも多いため、不安な点があればスタッフに相談すると安心です。
このように、シニアの方が安心してスマホを活用するためには、割引活用に加え契約時の準備をしっかり行うことが大切です。
auのかけ放題で60歳以上を対象としたプランまとめ
auの「通話定額割60」は、60歳以上の方が国内通話をお得に利用できる割引プランです。
通常1,980円の「通話定額2」の料金が、月額880円に割引されるため、電話を頻繁にかけるシニア層にとって大変魅力的なサービスといえます。
このプランをよりお得に活用するためには、「スマホスタートプランライト 5G/4G」や「スマホスタートプラン 5G/4G」と組み合わせるのが効果的です。
これにより、データ通信と通話の両方をリーズナブルに利用できます。
さらに、「家族割プラス」や「au PAYカードお支払い割」を活用することで、通信費をより抑えることが可能です。
一方で、ドコモやソフトバンク、楽天モバイルにもシニア向けの通話プランがあります。
それぞれの特徴や料金体系が異なるため、自分の通話頻度や利用スタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。
機種選びや契約の際は、店舗スタッフに相談しながら自分に合った方法を見つけると安心です。
適切なプラン選びで、快適なスマホライフを楽しんでください。