楽天モバイルの通話アプリ「楽天リンク」は、通話料無料という大きな魅力があります。
しかし、その一方で着信拒否機能が搭載されていないため、迷惑電話の対策に悩むユーザーも少なくありません。
「迷惑電話が頻繁にかかってくるが、楽天リンクに着信拒否機能がないため困っている」と感じている方も多いでしょう。
そこで本記事では、楽天リンクの代替手段として活用できる着信拒否の方法や、迷惑電話対策として効果的な対処法について詳しく解説します。
楽天リンクの利便性を損なわず、快適な通話環境を整えるためのヒントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
楽天リンクを使いつつ着信拒否する方法
楽天リンクいくつかの方法を活用することで、楽天リンクを利用しつつ迷惑電話を回避することができます。
具体的な対策として、それぞれの方法について詳しく解説します。
ログアウトによる方法を利用する
楽天リンクには着信拒否機能がないため、迷惑電話を回避するためには楽天リンクから一時的にログアウトする方法が有効です。
最も推奨される方法となっており、楽天リンクをログアウトすることで、通話は端末の標準電話アプリを通じて行われるようになります。
基本的にスマートフォンの標準電話アプリでは、着信拒否の設定が反映されるため、迷惑電話の対策として役立ちます。
ログアウトするには、楽天リンクアプリを起動して、画面右上にある歯車のアイコンをタップしてください。
次に表示されるメニューの中から「ログアウト」を選択すれば完了です。
ログアウト後は楽天リンクを利用した発着信が行えなくなり、通話はすべて標準電話アプリで対応することになります。
ただし、注意点として楽天リンクをログアウトしたまま発信してしまうと、楽天リンクの無料通話の恩恵が受けられず、通話料金が発生します。
そのため、発信する際は楽天リンクにログインしてから行うように注意が必要です。
ログインとログアウトの手間がかかるものの、迷惑電話への確実な対策として効果的な方法です。
標準電話アプリの着信拒否設定方法
Androidユーザー向けの着信拒否手順
Androidで着信拒否を設定するには、まず「電話」アプリを起動してください。
次に、画面右上のアイコン（縦に並んだ3点）をタップし、メニューから「設定」を選択します。
続いて「着信拒否」や「ブロック中の番号」の項目を開くと、迷惑電話の拒否に関する詳細な設定が可能です。
最もおすすめの設定は「電話帳登録外からの着信を拒否する」機能をオンにする方法です。
この設定を有効にすることで、電話帳に登録されていない番号からの着信は自動的に拒否されるため、営業電話や迷惑電話の多くをブロックできます。
さらに、特定の番号を指定して着信拒否リストに追加することもできます。
着信履歴を開き、拒否したい番号を長押しした後に「ブロック」または「迷惑電話として報告」を選ぶと、その番号からの着信が拒否されるようになります。
Android端末は機種やOSのバージョンによって設定メニューの名称や配置が異なることがあります。
手順が異なる場合は、端末のマニュアルや公式サポート情報を確認すると良いでしょう。
なお、楽天リンクがログイン状態の場合、これらの着信拒否設定は反映されません。
確実に着信拒否を有効にしたい場合は、楽天リンクをログアウトしておく必要があります。
iPhoneユーザー向けの着信拒否手順
iPhoneでは、標準の「電話」アプリの機能を活用することで、迷惑電話や営業電話などの着信を効果的にブロックできます。
特に、非通知の着信や不明な発信者を消音する設定は、日常的な迷惑電話対策として便利です。
まず、iPhoneの「設定」アプリを開き「電話」のメニューに進んでください。
次に、「着信拒否と発信者指定」を選択し「着信拒否した連絡先」をタップします。
ここで「新規追加」を選び、拒否したい番号を登録すれば、その番号からの着信が自動的に拒否されるようになります。
加えて、非通知の電話や知らない番号からの着信が多い場合には「不明な発信者を消音」機能を活用するのが効果的です。
再び「設定」アプリの「電話」メニューに進み「不明な発信者を消音」をオンにすると、電話帳に登録されていない番号や非通知からの着信は、着信音が鳴らずに自動的に消音されます。
これにより、迷惑電話のストレスを大幅に軽減できるでしょう。
ただし、この「不明な発信者を消音」機能をオンにすると、重要な連絡が非通知でかかってきた場合に気付かないリスクもあります。
万が一のために、電話履歴の確認はこまめに行うのがおすすめです。
バックグラウンドデータの設定で回避
楽天リンクからのログアウトは効果的な対策ですが、頻繁にログインやログアウトを繰り返すのは煩雑だと感じる方もいるでしょう。
そうした場合は、バックグラウンドデータの設定を活用する方法がおすすめです。
バックグラウンドデータとは、アプリが起動していない状態でもデータ通信を行う機能のことです。
楽天リンクではこの機能が有効になっていると、ログイン中であっても着信が楽天リンク経由で行われる仕組みです。
そこで、バックグラウンドデータの通信をオフに設定することで、楽天リンク経由の着信を停止できる可能性があります。
アンドロイドの設定方法
まずスマートフォンの「設定」アプリを開き、「アプリ」セクションに進んでください。
その中から「Rakuten Link」を選び、「モバイルデータ使用量」の項目にアクセスします。
そこで「バックグラウンドデータ」のスイッチをオフにすることで、楽天リンクがバックグラウンドで動作しなくなります。
iPhoneの設定方法
iPhoneには、Androidのように「特定のアプリのバックグラウンドデータを制限する」機能がありません。
そのため、楽天リンクのバックグラウンド通信だけをオフにすることはできません。
しかし、iPhoneでは「モバイルデータ通信」をアプリ単位で制限する方法があります。
楽天リンクのデータ通信を制限すると、楽天リンクが起動していない間は楽天リンク経由の着信が行われなくなり、標準電話アプリの着信拒否機能が反映されます。
具体的な手順は「設定」アプリを開き、「モバイル通信」を選択。
その後、画面が切り替わったら「Rakuten Link」を見つけ「Rakuten Link」のスイッチをオフにする。
この設定を行うことで、楽天リンクはWi-Fi接続時のみ機能し、モバイルデータ接続時はオフラインの状態になります。
これらの設定を行うことで、着信は端末の標準電話アプリに切り替わるため、着信拒否設定が反映されるようになります。
バックグラウンドデータをオフにする方法は、ログイン・ログアウトの手間を減らしつつ、迷惑電話を防ぎたい方にとって特に便利な対策です。
なお、Wi-Fi環境下では楽天リンクがバックグラウンドで動作してしまうケースがあるため、Wi-Fi接続中は注意が必要です。
その為、Wi-Fiの利用を制限するか、重要な着信が予想されるタイミングではWi-Fiをオフにしておくのも一つの方法です。
このように、楽天リンクを利用しつつ着信拒否を実現するには、ログアウトやバックグラウンドデータの設定が効果的です。
自分の使用スタイルに応じた方法を選び、迷惑電話のストレスを軽減しましょう。
外部アプリを活用して着信拒否をする
楽天リンクには着信拒否機能がないため、専用アプリを活用して迷惑電話対策を自動化する方法などもあります。
例えば「Macrodroid」などの自動化アプリを利用すると、楽天リンクの着信に対して特定の番号を拒否する設定が可能になります。
Macrodroidは、Android端末向けの自動化アプリで、条件を指定することで特定の動作を自動で実行できる便利なツールです。
楽天リンクの着信通知を設定し「特定の番号が表示されたら着信拒否する」といった動作を自動化できます。
具体的には、Macrodroidをインストール後、アプリの「トリガー」項目から「通知」を選び、楽天リンクの通知に対して「着信拒否」という動作を設定します。
さらに、特定の番号を指定すれば、対象の番号が発信してきた際に自動的に着信を拒否できます。
ただし、この方法は完全に公式な対策ではないため、アプリの仕様変更やアップデートによって動作が不安定になる可能性があります。
設定を行う際は、アプリの説明やサポート情報を確認し、慎重に進めることが大切です。
スマホの着信拒否設定についての疑問点
着信拒否をすると相手にどのように伝わる？
着信拒否を設定すると、発信者には「自分が着信拒否されている」という事実が直接伝わることはありません。
ただし、拒否された側が違和感を覚えることは避けられないため、その影響も理解しておくことが大切です。
着信拒否を設定すると、発信者が電話をかけた際には「ツーツー」という話し中のような音が流れます。
この音は通常の話し中と同じため、相手は「通話中なのか」「拒否されているのか」をすぐには判断できません。
ただし、同じ番号から何度か発信を試みてもつながらない場合は、着信拒否されていると気付く可能性が高くなります。
また、キャリアやスマートフォンの設定によっては、発信者に「電話に出ることができません」や「電話番号を通知しておかけ直しください」といったアナウンスが流れるケースもあります。
この場合、発信者は着信拒否されていると判断しやすくなるため、相手への配慮が必要です。
迷惑電話や営業の連絡を避けるために着信拒否は有効ですが、誤って重要な相手を拒否してしまわないよう、リストの管理は慎重に行うべきでしょう。
相手に着信拒否をしているとバレる？
着信拒否を設定した場合、発信者に「自分が着信拒否されている」と直接伝わることはありません。
しかし、何度か発信しても通話がつながらない状況が続くことで、相手が着信拒否を察する可能性はあります。
具体的には、着信拒否をされた発信者が電話をかけると、相手が設定した動作が働く仕組みになっています。
例えば「ツーツー」という話し中の音が流れることもあります。
この音は、通常の話し中と同じため、相手がすぐに「着信拒否されている」と気付くことは少ないでしょう。
しかし、時間をおいて何度か試しても同じ状態が続くと、相手は「意図的に拒否されているのではないか」と感じる可能性があります。
その他「おかけになった電話番号への通話はおつなぎできません」などのアナウンスが流れることがあります。
このようなメッセージが繰り返されると、相手は着信拒否されていることに気付きやすくなります。
迷惑電話のように相手が何度も発信を繰り返すケースでは、着信拒否されていると気付かれても問題ありませんが、知人や取引先などの場合は、誤解を招かないよう慎重に対応するのが望ましいでしょう。
重要な相手を誤って着信拒否してしまわないよう、リストの確認や設定の見直しも心掛けると安心です。
着信拒否をすると着信履歴はどうなる？
着信拒否を設定した場合、発信者が電話をかけてきても、拒否した側のスマートフォンに「着信履歴が残るかどうか」は端末の仕様や設定によって異なります。
Android端末の場合、標準の電話アプリを利用して着信拒否を設定した場合でも、着信履歴に「不在着信」として記録されることがあります。
履歴が残ることで、着信拒否していた相手が再度連絡してきたかどうかを把握できるため、万が一の対応が必要なときに役立ちます。
一方、機種やOSのバージョンによっては、着信履歴に全く記録されない設定も可能です。
iPhoneの場合は「着信拒否と発信者指定」機能を利用してブロックした番号からの着信は、履歴に表示されません。
そのため、着信拒否した相手が連絡してきた事実すら分からない仕様となっています。
ただし「不明な発信者を消音」機能をオンにしている場合は、着信音は鳴らないものの、履歴には「不在着信」として残ります。
楽天リンクを利用している場合は、楽天リンクがログイン状態であれば、標準の着信拒否機能は適用されません。
そのため、楽天リンク経由での着信履歴は通常通り記録されてしまいます。
着信履歴が残るかどうかは、スマートフォンの設定によって大きく異なるため、自分にとって最適な方法を選ぶことが大切です。
迷惑電話の有無を把握したい場合と、完全に気付かないようにしたい場合では、設定の選び方も変わるため、目的に応じた対応を意識しましょう。
楽天リンクに着信拒否機能がない理由とは？
通話システムの違いによるもの
楽天リンクに着信拒否機能がない最大の理由は、アプリの通話システムが一般的な電話とは異なる仕組みだからです。
楽天リンクはインターネット回線を利用して音声通話を行う「RCS（リッチコミュニケーションサービス）」という通信方式を採用しています。
これは、LINEやWhatsAppのようにデータ通信を活用した通話システムに近いものです。
この仕組みにより、楽天リンクでは通話料を無料にできるという大きなメリットがあります。
しかし、RCSには従来の電話回線のような着信拒否機能が標準搭載されていません。
そのため、楽天リンク側で個別の番号を指定して着信をブロックする機能が存在しないのです。
また、楽天モバイルは他のキャリアと比較して、料金プランのシンプルさやコストパフォーマンスの高さを重視しています。
そのため、追加機能である着信拒否機能の実装が後回しになっている可能性も考えられます。
さらに、楽天リンクでの着信拒否を実現するためには、専用のフィルタリングシステムの導入やデータ通信の最適化が必要になります。
これには高度なシステム構築が求められるため、現時点では楽天モバイルは着信拒否機能の提供に踏み切れていないのが実情です。
楽天リンクの仕組みと他キャリアの違い
楽天リンクと他の主要キャリアが提供する通話サービスには大きな違いがあります。
他キャリアの通話は従来の電話回線を利用しており、通話自体が通信事業者のネットワーク管理下で行われるため、着信拒否や非通知ブロックといった機能が標準で備わっています。
一方、楽天リンクはデータ通信を活用したVoIP（Voice over IP）技術を利用しています。
この方式では、通話データがインターネット回線を通じて送受信されるため、標準の通話機能とは異なる挙動を示します。
たとえば、Androidの標準電話アプリで設定した着信拒否リストは楽天リンクには反映されません。
そのため、楽天リンクで迷惑電話を防ぎたい場合は、上述の通り楽天リンクから一度ログアウトして標準の電話アプリを使用する必要があります。
楽天モバイルユーザーが無料通話の利便性を享受できる反面、着信拒否の面では他キャリアの通話サービスに比べて不便な部分があると言えるでしょう。
とはいえ、楽天リンクが提供する「通話料無料」や「データ通信を活用した高音質通話」といったメリットは、日常の通話をお得にしたい方にとって大きな魅力となるはずです。
このように、楽天リンクは従来の電話システムとは異なる仕組みを採用しているため、着信拒否機能が存在しない点には十分に注意が必要です。
もし迷惑電話への対応が重要であれば、楽天リンク以外の対策方法を検討することが望ましいでしょう。
楽天リンクは着信拒否設定がない！まとめ
楽天リンクは通話料無料というメリットがある一方で、着信拒否機能が備わっていないため、迷惑電話対策が課題となります。
しかし、楽天リンクからの着信を回避する方法はいくつか存在します。
最も確実な方法は、楽天リンクからログアウトし、標準電話アプリで着信拒否設定を行う手段です。
これにより、迷惑電話を効果的に防げますが、発信時には楽天リンクに再度ログインする手間がかかるため注意が必要です。
ログイン・ログアウトの切り替えが煩雑に感じる場合は、楽天リンクのバックグラウンドデータをオフにする方法が便利です。
さらに、Androidでは「Macrodroid」などのアプリを活用し、楽天リンクの着信拒否を自動化する方法もあります。
また、非通知の迷惑電話対策には、スマートフォンの「不明な発信者を消音」や「非通知着信拒否」設定が効果的です。
これらの方法を組み合わせることで、楽天リンクを利用しながらも迷惑電話のストレスを軽減できます。
自分の利用環境に合った対策を選び、安心して楽天リンクを活用しましょう。
