スマホの買い替えや断捨離をきっかけに、不要になった端末を少しでも高く売りたいと考える方は多いのではないでしょうか。
中でも、全国に店舗を展開するゲオは、信頼と実績のある買取サービスとして多くの人に利用されています。
しかし、いざスマホを売ろうと思っても「何が必要なのか」「どう準備すればいいのか」が分からず戸惑ってしまうことも少なくありません。
この記事では、ゲオでスマホを買取に出す際に必要なものや、スムーズに手続きを進めるための準備・手順について、初めての方でもわかりやすくご紹介します。
スマホを売る前にチェック!ゲオ買取で必要なもの
ゲオの宅配買取や店舗で必要なものはシンプルで主に2つです。
一つは身分証明書(本人確認書類)ともう一つはスマートフォン(売りたいもの)だけです。
有効な本人確認書類の種類と注意点
ゲオでは、スマホを売却する際に以下のいずれかの有効な本人確認書類を提示する必要があります。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 写真付き学生証
- 各種健康保険証(※印字された記号、番号、保険者番号と二次元コードが記載がある場合については、付箋・マスキングテープなどで隠す、画像編集アプリなどで塗りつぶすのも有効)
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 日本国パスポート(※2020年2月3日以前に申請・発行されたもの)
- 障害者手帳(写真付き)
- 小型船舶操縦免許証
- 外国人登録証明書
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 写真付き住民基本台帳カード
なお、書類はいずれも有効期限内であり、現住所が記載されているものでなければなりません。
注意点として、本人確認書類が原本であることが大前提です。
スマートフォンで撮影した画像やコピーでは、いかなる理由でも認められません。
さらに、写真のない学生証や住民基本台帳カードも無効となるため、必ず写真付きの書類を選ぶようにしてください。
また、保険証を使う場合は、情報のマスキング処理も必要になります。
記号・番号・保険者番号・QRコードなどは、付箋やアプリなどで隠した状態で提出する必要があります。
有効な書類であっても、記載情報が判別できないほどの汚損や破損がある場合は受け付けてもらえないことがあります。
そのため、状態の良いものを準備しておくことが大切です。
身分証明書とお申し込みの住所が異なる場合
宅配買取では、提出する身分証明書とお申し込み時の住所が違う時は、補足書類が必要になります。
この補足書類とは「公共料金の領収書のコピー」のことです。
対象となるのは電気・ガス・水道いずれかの領収書で、発行日から3ヶ月以内のものに限られます。
また、記載された名義が本人であり、住所が確認できるものでないと認められません。
もし名義が家族名であっても、名字が同一であれば受理されるケースもありますが、できるだけ本人名義の領収書を用意するのが無難です。
これらの準備を怠ってしまうと、再提出を求められたり、買取手続きが遅れたりするため、事前にしっかり確認しておきましょう。
買取時に身分証が必要な理由
スマホをゲオに買取してもらう際、必ず本人確認書類の提示が求められます。
これは、盗難品や不正に入手された端末が流通するのを防ぐため、法律で定められているからです。
具体的には「古物営業法」によって、買取業者は取引の相手が誰であるかを明確にする義務があります。
そのため、たとえ買取価格が高くても、本人確認書類を忘れてしまうと手続きが進められません。
提示する書類には、有効期限内で、名前や現住所が確認できるものが必要とされており、代表的な例としては運転免許証やマイナンバーカードなどがあります。
ただし、健康保険証など顔写真が付いていない書類の場合には、追加で公共料金の領収書なども求められる点には注意が必要です。
これらの条件が整っていないと、スムーズに売却することができないばかりか、取引自体を断られてしまうこともあります。
つまり、ゲオでスマホを売る際には、信頼性の高い書類を準備しておくことが、取引成功の第一歩なのです。
売りたいスマホなどの端末
スマホなど売りたい端末を用意しますが、ここでも少し気を付けておきたい点があります。
査定の際、スマホの外観状態は思っている以上に買取価格に影響します。
画面や本体の汚れはもちろん、ストラップやケース、保護フィルムの有無によっても第一印象が左右されるからです。
とくに指紋の跡やホコリが目立つスマホは、使い込まれた印象を与えてしまいます。
そこで、乾いた柔らかい布で丁寧に拭き取っておくことで、見た目の印象が大きく改善されます。
汚れを落とすだけでなく、カメラレンズや充電口なども一通りチェックしておくと安心です。
その他、アクセサリー類についても注意が必要です。
店舗での査定であれば、その場で外して返却してもらえることがありますが、宅配買取の場合はそのまま処分されてしまうことが一般的です。
特にストラップやケースの一部がスマホに貼りついた状態になっていると、減額の対象になりかねません。
保護フィルムに関しては、剥がしたほうが見た目がきれいであると感じた場合は、剝がしておくのも一つの手です。
清潔で丁寧に扱われてきたことが伝われば、査定の評価が少しでも高まる可能性があります。
また、まだ売る前の準備として気を付けたい点はあるので、詳しくは後述します。
梱包資材は必要なものになる?
宅配買取を利用する際、スマホ本体を安全に送るための梱包が最初のステップになります。
そこでダンボールなどを準備する必要がありますが、ゲオではご自身でダンボールを準備する必要はありません。
スマホ買取に限っては、宅配業者が持って来てくれるので、そのダンボールに入れて渡すだけでいいのです。
しかし、緩衝材などは自分で用意する必要があります。
とくに注意したいのが、輸送中にスマホが動いてしまわないよう、新聞紙やプチプチなどでしっかり固定することです。
ここを怠ってしまうと、到着後に傷が見つかって減額査定の原因になる可能性があります。
箱のサイズも重要で、大きすぎると中で商品が動きやすくなり、かえってリスクが高まります。
また、売るスマホが複数台ある場合は、入れ忘れなどに注意しましょう。
たった一つの確認ミスで手続きが止まってしまうこともあるため、発送前に一通りのチェックをしておくと安心です。
ゲオで買取を断られるケースもあるので注意!
スマホを売りに出したとしても、必ずしも買取が成立するとは限りません。
買取そのものが断られることがありますので、よくある3つの注意すべきケースについて詳しく見ていきます。
未成年や高校生が利用できないワケ
ゲオでは、原則として18歳未満の方や高校生によるスマホ買取の利用はできません。
但し、高校生ではない18歳の方は利用可能なので、高校生か高校生じゃないかで変わってくるということです。
この制限は、店舗買取・宅配買取のいずれにおいても共通しています。
その理由は、未成年者による売却トラブルや法的な問題を未然に防ぐためです。
特にスマホのような高額商品については、売買契約における意思確認の重要性が増すため、慎重な取扱いが求められています。
高校生であればたとえ18歳を迎えていても、学生証などから在学中であると確認された場合は、取引そのものが不可となります。
これは、たとえ親の同意書があったとしても原則として変わりません。
どうしても買取を希望する場合は、保護者が代理人となって手続きを行う必要があります。
代理人が手続きをする際は、本人のスマホに加えて保護者の本人確認書類の提示も必須です。
事前に準備しておけば、スムーズに進めることができるでしょう。
宅配ではジャンク品の買取不可
スマホが物理的に損傷していたり、内部に改造の痕跡があるようなジャンク品において、ゲオの宅配買取では売れない商品になります。
なぜなら、正常に動作しない端末や不正な改造が施された製品は、再販時の品質保証ができず、トラブルの原因となるからです。
たとえば、僅かに画面が割れていたり、背面にヒビが入っているだけでも買取不可となる場合があります。
特に水濡れに関しては「水没反応シール」によって判定されることが一般的で、たとえ現在は使えていても、過去の水濡れが確認された時点で対象外となることがあります。
さらに、非正規の修理店で改造された端末や、純正部品以外のパーツが使われている機種は、安全性や動作保証の観点から再販が困難になります。
そのため、意図的な改造を加えたスマホは、いかに見た目がきれいであっても、買取対象外になることを覚えておきましょう。
こうした端末は、専門のジャンク品買取業者や部品取り前提の業者に依頼する方が適しているケースもあります。
事前に状態を確認し、可能であれば純正品のままの状態で査定に出すことが、買取成功への近道です。
本人確認情報に不備がある場合
スマホの状態が良好であっても、本人確認情報に不備があると買取手続きが進まないことがあります。
これは古物営業法に基づき、売却者の身元確認が法律上義務付けられているためで、情報が不完全または不一致である場合、信頼性が確保できないと判断されるからです。
また、マイナンバー通知カードや顔写真のない学生証なども、本人確認書類としては無効です。
本人確認のポイントは、氏名・生年月日・住所が一致しており、顔写真付きであること。
加えて、コピーではなく原本の提示が求められるため、事前に不備がないかを確認しておくことが非常に重要です。
このように、どれだけスマホの状態が良くても、本人確認が適切に行えないと査定に進めないケースがあります。
事前に有効な書類を準備し、必要であれば補完資料も揃えることで、スムーズな取引を目指しましょう。
ゲオでスムーズな買取のためにしておくべき準備
ゲオでスマホを売る際は、ただ本体を持ち込めばよいというわけではありません。
事前に必要な準備をしておくことで、査定がスムーズに進み、買取にも良い影響を与える可能性があります。
スマホを売る時に必ずすることは?
スマホを手放す際に最も重要なのが、データの初期化です。
ゲオでは初期化していない端末は買取不可となるので、初期化はしなくてはならない作業となります。
もうひとつは、ICアプリの削除で意外と重要なことになります。
たとえばモバイルSuicaや楽天Edyなどの電子マネーがインストールされたままだと、そのスマホが個人の金融情報に直結している状態になります。
たとえ端末を初期化していても、ICアプリが残っていた場合は削除やログアウトができていない可能性があり、買取を断られることもあります。
そしてスマホの中に入っているSIMカードやSDカードは、買取前に必ず取り外しておく必要があります。
とくにSIMカードは通信会社との契約情報が記録されており、万が一抜き忘れたままスマホを手放してしまうと、悪用される可能性もゼロではありません。
SDカードに関しても、写真や動画といった個人的なデータが大量に残っていることがあるため、忘れずに取り出すことが求められます。
ゲオの店舗であれば、カードの抜き忘れに気づいた際にはスタッフから案内してもらえることもありますが、宅配買取では確認の機会がないため、発送後に発覚すると手続きが中断するケースもあります。
言ってしまえば、この準備ができていないと、売るどころか買取の受付すらしてもらえないケースもあるため、必ず丁寧に対応しましょう。
遠隔ロック解除や暗証番号のリセット
スマホをゲオに売却する前に、遠隔ロックの解除と暗証番号の初期化は必ず行う必要があります。
なぜなら、これらの設定が残っていると、端末の操作が制限されてしまい、正常な動作確認ができなくなるからです。
例えばiPhoneの場合、Apple IDと紐づいた「アクティベーションロック」が有効になっていると、購入後に新しい利用者が設定を変更できない状態となります。
これが残っていると、ゲオ側でも再販が困難になるため、査定の段階で買取不可と判断される可能性があります。
解除には、iCloudにログインして「iPhoneを探す」機能をオフにする必要があります。
一方、暗証番号のリセットも見逃せない作業です。
これは端末の画面ロックだけでなく、キャリア設定によるPINコードも含まれます。
docomoであれば「0000」、auは「1234」、SoftBankは「9999」が初期値となっているため、これに戻しておくことで査定がスムーズに進みます。
どちらの設定も、「使っていたまま」の状態では査定すらできないことがあるため、出品前の重要なステップとして必ずチェックしておきましょう。
キャンペーンや売り時を狙うのがポイント
スマホをより高く売るには、タイミングを見極めることも重要です。
市場価格は日々変動しており、新モデルの発売や季節ごとの需要によって、大きく査定額が上下することがあります。
例えば、毎年秋に発表されるiPhoneの新機種リリース前後は、旧モデルが一斉に売りに出されるため、中古市場が飽和状態になります。
その影響で、買取価格が一時的に下がる傾向があるため、この時期は避けた方が賢明です。
逆に、入学・就職シーズンの直前などはスマホの需要が高まり、査定額が上がるケースもあります。
さらに、ゲオでは定期的に「買取金額アップキャンペーン」が開催されており、対象機種や条件に該当すれば、通常よりも高額で売却できるチャンスがあります。
これらの情報は、ゲオの公式サイトやアプリで事前に確認することができます。
よって、売りたいと思った時点で即決するのではなく、数週間ほど市場の動向やキャンペーン情報を注視しておくと、結果的に数千円単位で査定額が変わることもあるのです。
慎重に時期を選ぶことで、満足度の高い取引につながります。
ゲオの宅配買取での手順や気を付けたい点
ゲオの宅配買取は、自宅から手軽に利用できる一方で、いくつかの注意点を知らないとスムーズに進まないことがあります。
アップロード画像で失敗しないためのコツ
オンラインで本人確認書類の画像を提出する際、意外と多いのが「写真の不備による再提出」です。
このようなトラブルを防ぐためには、いくつかの基本を押さえておくことが重要です。
まず、撮影する際は明るい場所で、書類全体がしっかり写るようにしましょう。
手ぶれやピントのズレがあると、文字が読み取れなくなり、確認できないとして無効扱いになる可能性があります。
書類の一部が切れていたり、影で隠れている場合も同様に再提出の対象となるので注意が必要です。
加えて、健康保険証など一部の書類にはマスキング処理が必要です。
記号・番号・保険者番号・QRコードなどの情報は、画像編集アプリや付箋などで隠した状態で撮影してください。
隠しすぎると肝心の確認項目まで見えなくなることがあるため、隠すべき場所と見せるべき場所のバランスが大切です。
こうした細かなポイントを守ることで、アップロード後の確認作業がスムーズになり、結果として査定までの時間も短縮されます。
送料・査定日数・支払いまでの流れ
宅配買取の流れは、店舗買取とは異なり手続きがすべてオンラインと配送で行われます。そのため、全体の流れと所要時間を把握しておくことで、安心して取引に臨むことができます。
まず、送料についてですが、ゲオへ商品を送る際の送料は無料です。
これは集荷買取でも同様で、利用者側の負担はありません。
ただし、万が一買取がキャンセルになって返送となった場合は、送料が自己負担になるため、その点は事前に理解しておく必要があります。
商品がゲオに到着したあとは、通常1~5営業日以内に査定結果の通知があります。
ただし、繁忙期や商品に問題がある場合は、確認作業に時間がかかることがあります。
査定内容に納得して承認すれば、指定した口座に代金が振り込まれる流れです。振込までには数営業日を要する場合もあるため、即日入金ではない点は理解しておきましょう。
一連の流れが完了するまでには、おおよそ1週間から10日ほどが目安となります。
途中でメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダやドメイン設定を確認することも忘れないようにしてください。
準備を万全に整えることで、宅配買取をストレスなく活用できます。
ゲオのスマホ買取に必要なものとは?まとめ
ゲオでスマホを売る際は、事前準備が非常に重要です。
本人確認書類の有効性や、データ初期化、SIMカードの取り外しといった基本的な手続きに加え、端末の状態やアクセサリーの処理など細かな部分まで注意を払うことで、スムーズに買取が進みます。
店頭と宅配では必要な対応が異なるため、自分に合った方法を選ぶことがポイントです。
特に宅配買取では、梱包や画像のアップロードなど、準備不足によるトラブルが起こりやすいため、手順を確認しながら丁寧に進めましょう。
さらに、査定額を少しでも上げたいなら、端末をきれいにして、キャンペーン時期を狙って売ることもおすすめです。
これらを踏まえたうえで買取に臨めば、安心かつ納得のいく取引につながります。