スマートフォンの通話料金を節約したいと考えたとき、「かけ放題オプションは本当に必要なのか?」と悩む方は多いでしょう。
利用する機会が少ないのに契約し続けていると、知らないうちに無駄な出費がかさんでしまうこともあります。
とはいえ、通話が多い方にとっては、かけ放題がコストを抑える最適な方法になることもあるため、解約するかどうかの判断は慎重に行いたいところです。
この記事では、ドコモのかけ放題オプションが「いらない」と判断できるポイントや、逆に「必要」と感じるシーンについて詳しく解説します。
さらに、かけ放題オプションの具体的な解約手順や、解約後の通話料金を抑える工夫も紹介するので、無駄な出費を防ぎたい方はぜひ参考にしてください。
ドコモのかけ放題はいらない?判断基準について
ドコモのかけ放題が本当に必要かどうかは、利用状況によって異なりますので、通話時間や利用シーンを踏まえた判断基準について解説します。
月の通話時間から損益分岐点を確認する
かけ放題オプションが無駄かどうかを見極めるには、月の通話時間が重要なポイントになります。
一般的に、ドコモの通話料は22円/30秒が基本です。そのため、1分あたり44円が加算される計算になります。
仮に1ヵ月の通話時間が12分30秒を超える場合、かけ放題オプションに加入した方が割安になる傾向があります。
例えば、1回5分の通話を月に3回行った場合、通話料は660円です。
しかし、1回の通話が10分程度になると、合計で1,320円かかるため、月額880円の「5分通話無料オプション」に加入した方が経済的です。
さらに、30分以上の長電話を数回行う場合、月額1,980円の「かけ放題オプション」に加入することで、通話料の大幅な節約が可能になります。
このように、自身の通話時間を事前に確認し、損益分岐点を見極めることが重要です。
プライベートとビジネスに応じた選び方
かけ放題の必要性は、ビジネス利用かプライベート利用かによっても異なります。
ビジネスで頻繁に電話をかける営業職やカスタマーサポートのような仕事では、1回の通話が長時間に及ぶことが多いため、かけ放題オプションが役立ちます。
仕事でのやり取りでは、相手の状況により通話が長引くこともあり、そうした状況ではかけ放題が有効です。
一方で、プライベートではLINEやFaceTimeなどの無料通話アプリを利用する機会が増え、通常の電話を使う頻度が少ない人もいます。
友人や家族との短い通話がほとんどなら、かけ放題オプションは不要と考えても良いでしょう。
仕事とプライベートの通話バランスを把握し、無駄な出費を避けるための判断が大切です。
特定の相手との頻繁な通話がある場合
家族や恋人など、特定の相手との通話が頻繁にある場合は、かけ放題オプションが役立つケースがあります。
特に、家族全員がドコモユーザーで「ファミリー割引」を活用している場合、国内通話が無料になるため、かけ放題オプションは不要です。
ただし、ファミリー割引の対象外の相手と長時間の通話をする場合は、かけ放題があった方が安心でしょう。
特定の相手との通話時間が長くなりがちな方は、オプションを検討する価値があります。
通話履歴を確認し、どの相手との通話が多いかを把握すると、より正確に判断できるでしょう。
ドコモのかけ放題の代替手段とおすすめの活用法
かけ放題オプションが不要な場合でも、通話料を節約しつつ快適に通話ができる手段は存在しますので、無料通話アプリや安価な通話プランの活用法について詳しく解説します。
LINEやFaceTimeなどを活用する
かけ放題オプションに頼らずに通話料を抑える方法として、無料通話アプリの利用が有効です。
代表的なアプリには「LINE」や「FaceTime」があります。
これにより、従来の電話を使う頻度が減少しているのが現状です。
特に、家族や親しい友人との通話は、無料アプリで十分対応できる場合が多く、かけ放題が不要に感じる人も増えています。
これらはインターネット回線を利用するため、データ通信量が発生しますが、通話自体には料金がかかりません。
例えば、家族や友人との連絡はLINEの音声通話が便利です。
通話品質も安定しており、長時間の通話でも通信費以外の負担がありません。
特にWi-Fi環境下であれば、データ通信量の消費を気にせず通話できる点もメリットです。
一方、iPhoneユーザー同士であれば「FaceTime」もおすすめです。
標準アプリであるため、インストールの手間がなく、シンプルな操作で利用できます。
ビデオ通話も可能なため、より密なコミュニケーションが求められる場合に便利です。
無料通話アプリのデメリットと注意点
無料通話アプリは便利な反面、いくつかのデメリットがあります。
まず、インターネット回線を利用するため、通信環境が不安定な場所では通話が途切れることがあります。
特に、移動中や通信が混雑している場所では音声が聞き取りづらくなる場合があるため注意が必要です。
さらに、相手が同じアプリを使用していないと通話ができない場合があるのもデメリットの一つです。
例えば、仕事で初めて連絡する相手や、年配の方などスマートフォンに慣れていない方との通話には不向きな場合があります。
特定のアプリが主流ではない海外との通話でも、利用しづらいケースが少なくありません。
加えて、無料通話アプリはデータ通信量を消費します。
特に、外出先でモバイルデータを使用している場合は、通話が長引くと通信制限にかかるリスクもあるため、データ容量の管理が重要です。
このように、無料通話アプリは便利ではあるものの、環境や状況によっては十分なパフォーマンスを発揮できないことがあります。
しかし、大手の「楽天モバイル」がリリースしている楽天リンクは、データ通信量を消費しない仕組みになっている点、相手が楽天リンクのアプリを使っていない場合でも無料通話が可能なので、おすすめです。
日頃の通話スタイルを見直し、最適な手段を選ぶことが大切です。
ドコモのかけ放題オプションの解約や料金について
My docomoからの解約手順
ドコモのかけ放題オプションは、公式サイト「My docomo」から簡単に解約できます。
手続きの流れは、以下の通りです。
まず、My docomoにアクセスし、dアカウントでログインします。
ログイン後の画面で「契約内容・手続き」メニューを選び、「音声オプションの変更」へ進みます。
そこから現在の契約状況を確認し「音声オプションの解約」を選択します。
次に、適用開始日や申込書の交付方法を確認し、画面の案内に従って「次へ」を選びます。
この際、注意事項が表示されるので、内容を確認し「同意する」にチェックを入れて進めてください。
最後に、解約内容の確認画面が表示されるので、問題がなければ「この内容で手続きを完了する」を押せば完了です。
手続き後には、登録したメールアドレスに「解約完了のお知らせ」が届くため、確認しておくと安心です。
手続きに不安がある場合は、ドコモショップや電話窓口でも対応してもらえます。
解約時の注意点とよくあるトラブル
かけ放題オプションの解約には、いくつかの注意点があります。
特に気をつけたいのは「解約の日にち」です。
解約の申し込みを行った場合、翌月から適用されることが一般的です。
そのため、月の初めに解約すると、当月中はかけ放題が利用可能で、翌月からは通常の通話料金が適用されます。
また、月の途中に解約しても、日割りでの返金は行われません。
例えば、月の後半に解約しても、その月のかけ放題料金は満額請求される点に注意が必要です。
そのため、月末近くに手続きを行うと無駄な出費を防げるでしょう。
さらに、My docomoの操作画面がリニューアルされた際に、解約手続きのメニューが変更されることもあります。
画面が以前と異なる場合は、ドコモの公式サイトで最新の解約手順を確認するのが安心です。
操作ミスや誤解約を防ぐため、最終確認画面では内容をよくチェックするよう心がけましょう。
かけ放題なしの通話料はいくら?
かけ放題オプションに加入していない場合、ドコモの通話料は22円/30秒が基本です。
つまり、1分の通話で44円、10分の通話で440円、30分の通話で1,320円がかかります。
仮に30分の通話を月に2回行うと、それだけで2,640円の通話料になります。
この場合、月額1,980円の「かけ放題オプション」に加入した方が安く済むため、頻繁に長時間の通話をする方は特に注意が必要です。
一方で、短時間の通話が中心であれば、都度の通話料の方が安く抑えられるケースもあります。
月の通話が5分以内の短時間で済む場合や、頻度が少ないなら、かけ放題なしのプランでも十分でしょう。
ドコモのカケホーダイは無料じゃないの?
意外と勘違いされる方も多いですが、ドコモのカケホーダイは無料ではなく、すでに終了したオプションとなります。
また、現在では「かけ放題オプション」として提供しているのですが、これは「ドコモのアハモ以外のプラン」に限った話です。
アハモでは、基本プランに5分以内の国内通話が無料で含まれていますので、カケホーダイとはなりません。
よって、5分以内の通話なら無料なので5分以内の通話が中心の方はahamoの基本プランで十分です。
無制限のかけ放題オプションは別途1,100円(税込)の追加料金が必要です。
そのため、自分の通話時間に応じた選択が重要になります。無制限のかけ放題が「無料」ではない点に注意しつつ、最適なプランを選びましょう。
ドコモのかけ放題はいらない?まとめ
ドコモのかけ放題オプションが本当に必要かどうかは、利用状況に応じて慎重に判断することが大切です。
月の通話時間が12分30秒以上になる方や、ビジネスで頻繁に通話する方には、かけ放題オプションが有効です。
一方、短時間の通話が中心で、LINEやFaceTimeなどの無料通話アプリを利用する機会が多い場合は、オプションを外すことで無駄な出費を防げます。
解約の際は、My docomoから手続きが可能ですが、月の途中で解約しても料金は日割りにならないため、タイミングには注意が必要です。
解約後は「5分通話無料オプション」への切り替えや、無料通話アプリの活用で通話料を抑えられます。
特に、Wi-Fi環境でアプリを利用することで、通信費の負担も軽減できます。
自身の通話スタイルを見直し、最適な方法を選ぶことが、スマホ代を無駄にしないための重要なポイントです。
状況に合わせた判断と工夫で、より経済的に通話を利用しましょう。