スマートフォンの利用スタイルが多様化する中で、ドコモは2025年6月から新たな料金プランが開始されます。
その数は全部で4つ。データの使い方や日常の支払い方法に応じて選べる、より柔軟なラインナップとなっています。
とはいえ「自分に合うのはどれ?」「旧プランとどう違うの?」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ドコモの新料金プラン4つの特徴をわかりやすく整理し、従来のahamo・eximo・irumoとの違いも比較しながら詳しくご紹介していきます。
2025年6月スタート!ドコモの新料金プラン4つの特徴
4つに分かれたドコモの新料金プランには、それぞれ明確なターゲットがありますので、まずそれぞれの料金プランの特徴を詳しく見ていきましょう。
ドコモ MAX:無制限+特典重視ユーザー向けの最上位
ドコモ MAXは、容量を気にせずにスマートフォンを使いたい方にぴったりのプランです。
このプランはデータ無制限と複数の特典が一体となった最上位モデルとなっており、利便性や快適性を重視する人に強く支持されています。
その理由は、月々のデータ利用量に応じた段階的な料金設定に加え、DAZN見放題やAmazonプライムの割引、さらには海外でのデータ通信までがプランに組み込まれている点です。
たとえば、動画視聴が日常の一部になっているユーザーや、海外出張や旅行の機会が多い方にとっては、追加料金を気にせずに利用できる安心感があります。
ただし、このプランを最大限に活用するには、割引制度を正しく理解し、条件を満たす必要があります。
長期利用割やドコモ光セット割、dカード支払いなどを組み合わせることで、月額料金を実質的に下げることが可能です。
そのため、自分がどの割引に該当するのかを事前に確認しておくことが重要になります。
ドコモ MAXは段階制で、1GBまで月額5698円、1GB~3GBまで6798円、3GBを超えた場合の基本料金は8,448円となっています。
ですが、ドコモ光セット割などすべての割引が適用されると、1Gなら月額2398円、1GB~3GBは3498円、3GB超えた場合の料金は月額5,148円まで下がります。
つまり、ドコモ MAXは、単に通信量が多いだけでなく、サービス全体を活用することに価値を見出せるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ドコモ ポイ活MAX:高還元でお得に使いたい人へ
ドコモ ポイ活MAXは、ポイントを積極的に貯めている方にとって大きなメリットがあるプランです。
このプランはdカードやd払いの利用額に応じて、最大5,000ポイントが還元されるという仕組みになっており、キャッシュレス決済を多く使う人ほど実質的な料金が抑えられる特徴があります。
この仕組みが優れているのは、還元率がカードの種類によって変動し、dカード PLATINUMでは10%、GOLDでは5%、一般カードでも3%という高い設定になっていることです。
例えば、月に10万円の決済をdカード GOLDで行えば、5,000円分のポイントを得ることができ、プランの料金から差し引いて考えると大幅にお得になります。
ただ単にポイントが貯まるだけでなく、ドコモ MAXと同様にDAZNやAmazonプライムの特典が付帯している点も、このプランの魅力です。
その一方で、ポイントを最大限活用するためには、毎月一定以上の決済額が必要になるため、支出の傾向によっては思ったほどの還元が得られないケースもあります。
このように考えると、ドコモ ポイ活 MAXは高額な支払いを1枚のdカードに集中させている人にとって非常に効果的なプランであり、日常の決済行動と通信費の節約を同時に実現したい方に適しています。
ドコモ ポイ活MAXの基本料金は定額制で11,748円ですが、最大割引を加えると8,448円になり、さらに5,000ポイントの還元を受けると実質2,948円と、見かけの料金以上の安さが際立ちます。
ドコモ ポイ活20:ミドルユーザー向けの実用プラン
ドコモ ポイ活20は、月々のデータ使用量が20GB前後で収まる方に適したバランス型のプランです。
結論として、ある程度の通信量とポイント還元の両方を求める中間層ユーザーに最もマッチする選択肢だと言えます。
このプランの特徴は、月間20GBまでは基本料金が抑えられ、それを超えると料金が上がる段階制である点にあります。
ポイ活20は20GBまでの使用で7,898円、割引がある場合は4,818円になり、20GB以上利用の料金は9570円、各種割引がある場合は6490円になります。
また、こちらもドコモ ポイ活MAXと似たようなdポイント還元の仕組みがあります。
最大2,500ポイントの還元で20GB以内だと実質2,068円、20GB以上だと3740円とかなり抑えられますが、還元のためには決済額の条件を満たす必要があります。
ただし、ポイント還元の上限に届くには、それなりの決済額が必要となるため、生活スタイルによってはフルに恩恵を受けられないこともあります。
このため、自身の決済習慣をしっかり把握してから契約することが大切です。
総じて、ドコモ ポイ活20は、無制限までは不要だけれど20GB前後のデータは使いたい、かつポイントを意識して節約したいと考える方にとって、使い勝手の良い実用的なプランとなっています。
ドコモ mini:シンプルな節約型プラン
ドコモ miniは、データ容量を必要最小限にとどめてスマホを使いたい方に向いています。
価格の安さを第一に考えるユーザーにとって、非常に魅力的なプラン構成です。
このプランは4GBと10GBの2タイプが用意されており、どちらも固定料金で分かりやすい点が特徴です。
たとえば、4GBプランであれば、割引が最大限適用されることで月額1,000円未満になるケースもあり、コストを抑えるには最適です。
その反面、データ容量を超えると通信速度が300kbpsに制限されるため、頻繁に動画を観たり高画質の通話をしたりする方には不便を感じる場面が出てきます。
また、他のプランと異なり、長期利用割引やポイント還元といった恩恵が受けにくい構造になっている点にも注意が必要です。
ただ、普段からWi-Fi環境での利用が中心で、外出先では最低限の通信だけで済む方にとっては、この上なくシンプルで無駄のないプランと言えるでしょう。
このように、ドコモ miniはスマートフォンの使い方が軽めで、費用を徹底的に抑えたい方にこそフィットする選択肢です。
ドコモ miniは4GBと10GBの固定容量で、それぞれ2,750円と3,850円が基本料金です。
ドコモ光セット割とdカードお支払割の併用により、4GBプランでは月額990円、10GBプランでは2,090円と非常にお手頃になります。
このように、料金はシンプルに見えても、実際は多くの条件が組み合わさって初めて最安値が実現するという構造です。
よって、自分にとって何が適用されるのかを一度整理してから選ぶことが、後悔しない契約につながります。
旧プランのeximoやirumoと似ているプランは?
新たに発表されたドコモの料金プランは、旧来のeximoやirumoを土台にしつつ、それぞれの役割を刷新した形となっています。
結論として、完全な後継というよりは、旧プランの要素を踏襲しつつも拡張されたバージョンと捉えるのが適切です。
例えば、ドコモ MAXはeximoの最上位構成に似ています。
段階的な料金体系に加え、ファミリー割引やdカード支払いによる割引構造があり、従来のeximoをベースにエンタメ特典や国際ローミングを強化した内容になっています。
一方、ドコモ ポイ活 MAXは、旧「eximo ポイ活」の進化系と言えるでしょう。
以前のプランでは限定的だったポイント還元が、最大5,000ポイントまで可能になり、利用額に応じた還元設計が明確化されました。
つまり、支出に応じて料金が下がる仕組みが、より前面に押し出されています。
そしてドコモ miniはirumoの後継として位置づけられます。
低価格で必要最低限の通信ができる点、割引の対象外である点などは、irumo 3GB以上のプランと非常に近い構造です。
ただし、今後は4GBと10GBの2択となり、より選びやすく整理された印象があります。
このように、旧プランと新プランは構造こそ似ている部分があるものの、それぞれのユーザー層に合わせて内容が洗練されています。
比較することで、自分に最も合う選択肢を見つけやすくなっているのが今回の特徴です。
なぜ今プラン変更?時代背景とドコモの意図
今回の料金プラン改定には、いくつかの明確な時代背景があります。
まず、スマートフォンの普及率が飽和状態に近づき、単なる回線契約だけでは他社との差別化が難しくなってきたことが挙げられます。
よって、ドコモとしては顧客一人ひとりの満足度や滞在期間を重視し、ARPU(1ユーザーあたりの平均収益)を最大化する方向に舵を切る必要がありました。
通信容量だけでなく、特典やポイント、エンタメなどの付加価値を提供することで、より広いユーザー層を囲い込もうとしているのです。
このように考えると、新料金プランは「選ばれる理由」をより多角的に用意したとも言えるでしょう。
データを多く使う人には無制限を、高額決済者にはポイント還元を、価格を抑えたい人にはシンプルな小容量プランを用意するという形で、多様なニーズに応えています。
もちろん、割引制度や還元条件が複雑になっているという懸念もあります。
それでもプラン全体としては、通信事業者という枠を超えて、より多機能なサービスプラットフォームへと進化しようとするドコモの姿勢が表れています。
ドコモ新料金プランのメリットとデメリット
特典と割引の活用でコスパ最強も夢じゃない?
結論から言うと、ドコモの新料金プランは、割引制度や特典をうまく活用できれば、非常に高いコストパフォーマンスを実現できます。
中でもドコモ MAXとポイ活 MAXは、特典の充実度が突出しており、価格以上の価値を感じる人も少なくないでしょう。
この背景には、DAZNやAmazonプライム、国際ローミングといった付加価値の高いサービスが月額料金に組み込まれていることがあります。
さらに、「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」「dカードお支払割」などを併用することで、表面上の価格よりも実際の支払額が大きく下がる仕組みとなっています。
例えば、ドコモ MAXでは全ての割引を適用すると、無制限利用であっても月額5,000円台に抑えることが可能です。
これに加えてDAZNの見放題が含まれると考えると、単体契約と比較してもお得感があります。
このように、ドコモの新料金プランは「使いこなす力」があるユーザーにとって、大きな節約と満足をもたらしてくれる内容となっています。
複雑な割引構造がもたらすデメリットとは?
しかし、すべてのユーザーがその恩恵をスムーズに受けられるとは限りません。
割引の適用条件やポイント還元の仕組みが複雑で、理解しにくいという点がデメリットとして挙げられます。
この理由は、割引が多数存在するうえに、それぞれに異なる条件があるからです。
「家族回線が何回線あるか」「ドコモ光やhome 5Gの契約があるか」「支払いに使うカードの種類は何か」など、確認すべき項目が非常に多くなっています。
例えば、dカードお支払割だけでも、カードの種類やキャンペーンの適用有無で割引額が変わるため、自分のケースではいくら割引になるのか把握しづらいという声も出ています。
また、ポイ活プランにおいては、ポイント還元の上限に達するには一定の支出が前提となるため、想定よりも恩恵が小さいと感じるケースも考えられます。
このように、割引制度が「多すぎて逆にわかりにくい」という状態になっていることが、新料金プランにおける大きな課題の一つといえるでしょう。
割引条件に注意!損をしないための必須確認事項
各プランには多くの割引が用意されていますが、それぞれ適用条件が細かく設定されています。
そこで、割引を受けられるかどうかを事前に確認しておかないと、想定よりも高い料金を支払うことになってしまいます。
その理由は、割引の多くが「ファミリー割引グループの回線数」「ドコモ光やhome 5Gとのセット契約」「dカードでの支払い」など、特定の契約状況や利用条件に紐づいているからです。
たとえば、家族がドコモを使っていなかったり、固定回線を他社にしていたりすると、月額で数千円の差が生まれることもあります。
また、dカード支払いに関しても、通常カードとゴールドカードで割引額が異なり、キャンペーンによって内容が一時的に変更される場合もあるため、常に最新の情報を確認する姿勢が求められます。
このように、プラン選びで失敗しないためには、割引条件を細かくチェックし、自分がそれらに当てはまるのかを正確に理解しておくことが不可欠です。
そうすることで、初めて本当の意味で「お得なプラン選び」が可能になります。
ドコモ新料金プランで利用スタイル別の最適プラン
新しい料金プランは選択肢が多いため、迷ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、あなたの使い方に合った最適なプランを利用スタイルごとに紹介します。
データをたっぷり使いたい人向け
スマートフォンで頻繁に動画を観たり、テザリングでPCを接続したりするような使い方をしている方にとって、通信容量は何よりも重要です。
結論から言うと、こうしたヘビーユーザーには「ドコモ MAX」または「ドコモ ポイ活 MAX」が最適です。
その理由は、これらのプランが無制限のデータ通信に対応しており、速度制限の心配をせずにいつでも好きなだけ利用できる点にあります。
さらに、ドコモ MAXにはDAZNの見放題や海外ローミングの無料枠も含まれているため、娯楽や旅行の機会が多い方には非常に相性が良いプランとなっています。
ただし、月額の基本料金は他プランより高めに設定されているため、割引条件を満たして費用を抑えられるかを事前に確認しておくことが大切です。
結果的に、データ通信の自由度を最優先したい方にとって、価格以上の満足度を得られるプランであるといえるでしょう。
dポイントでお得に生活したい人向け
dポイントを効率よく貯めて日々の買い物に役立てたいという方には「ドコモ ポイ活 MAX」または「ドコモ ポイ活 20」が向いています。
結論として、これらのプランはポイント還元が非常に充実しており、日常の支出が節約につながる仕組みが魅力です。
この背景には、dカードやd払いを使った決済額に応じて、毎月最大5,000ポイントまたは2,500ポイントが還元される制度が用意されていることがあります。
たとえば、dカード GOLDを使って10万円の支払いをすれば、実質5,000円分のポイントが戻ってくるため、通信費の実質負担を大幅に下げることが可能です。
とはいえ、還元率はカードの種類や決済金額に大きく依存するため、還元をフル活用するには一定の支出が前提となります。
このため、日常的にキャッシュレス決済を多く使っている方であれば、自然と恩恵を受けやすい構造になっているのです。
このように、日々の買い物でdポイントを貯めて賢く節約したい方にとって、ポイ活系プランは非常に有効な選択肢と言えます。
通信費をとにかく抑えたい人向け
スマートフォンを最低限の用途にしか使わず、とにかく月々の支出を減らしたいという方には「ドコモ mini」が最も適しています。
結論として、無駄を省きたい方にとって、このプランは非常に合理的です。
主にLINEやメールのやりとり、地図アプリの利用など、軽い通信しか行わない方であれば、4GBや10GBという容量でも十分に対応可能です。
さらに、ドコモ光セット割とdカードお支払割が適用されると、月額990円から利用できるという手頃な価格も魅力です。
ただ、注意すべき点として、割引が限定されているため、家族割や長期利用割が受けられないことがあります。
また、容量を超過すると通信速度が300kbpsに制限されるため、動画視聴やアプリのダウンロードには向いていません。
とはいえ、自宅や職場などにWi-Fi環境がある方であれば、外出先での通信量を最小限に抑えることで、非常に経済的にスマホを運用できます。
結果的に、通信費をできる限り削減したい方にとって、ドコモ miniは最適な選択肢となります。
ドコモの新料金プランまとめ
ドコモの新料金プランは、従来のシンプルなデータ量基準から一歩進み、利用スタイルや決済行動に応じた柔軟な選択ができる設計となっています。
たとえば、大容量データと特典を求める方には「ドコモ MAX」、ポイント還元を活用したい方には「ポイ活」系、通信費を抑えたい方には「ドコモ mini」と、それぞれに明確なメリットがあります。
ただし、割引や還元の条件が複雑であるため、自身のライフスタイルと支払い状況を見直し、適用可能な特典を正しく理解したうえで選ぶことが、満足度の高い契約につながります。