スマホの料金を見直したい、あるいは海外でも快適に使えるプランに切り替えたい。
そんな理由から「irumoからahamoへのプラン変更」を検討している方は少なくありません。
とはいえ、実際に手続きを進めようとすると「何から始めればいいのか分からない」「変更後に後悔しないか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、irumoからahamoへ移行する際に押さえておきたい手順と、変更時に注意すべきポイントについて、わかりやすく解説していきます。
irumoからahamoに変更する前に知りたいこと
まずは先にプラン変更を成功させるには、事前に特徴や違いを理解しておくことが大切です。
以下のポイントを押さえて、自分に最適な選択をしましょう。
両プランのコンセプトと主な違い
結論から言うと、irumoとahamoは料金体系も提供内容も大きく異なります。
そのため、どちらが自分に合っているかを見極めるには、両プランのコンセプトを理解することが必要です。
irumoは「ライトユーザー向け」のプランとして位置づけられており、毎月のデータ使用量が少ない人に適しています。
一方で、ahamoは「ミドルユーザーからヘビーユーザー向け」の内容になっており、大容量データ通信とシンプルな料金体系を重視しています。
例えば、irumoの料金は3GBプランが880円（割引適用時）と非常に安価ですが、その分、使える通信量やサービスが限定されています。
それに対して、ahamoは月額2,970円で30GBまで使え、海外ローミングや5分通話無料といった機能も含まれています。
このように、安さを取るか、利便性を取るかという点が、両プランの分かれ目です。
自分に合ったプランを選ぶ基準とは
プランを選ぶ際に最も重要なのは、日々の使い方に合ったものを選ぶことです。
なぜなら、単に料金が安いという理由だけで決めてしまうと、後から使い勝手の悪さを感じることがあるからです。
例えば、日常的に動画を視聴したり、リモートワークでテザリングを活用する人は、データ容量の少ないirumoではすぐに制限に達してしまう可能性があります。
逆に、通話も通信もほとんど使わない人がahamoを選ぶと、毎月の支出が無駄になるでしょう。
私の場合、出張先でもスマホを活用してPCに接続する機会が多いため、通信量の多いahamoの方が向いていました。
このように、自分の生活スタイルと照らし合わせながら選択することが、満足のいくプラン選びにつながります。
乗り換えタイミングのコツ
結論として、irumoからahamoへ変更するなら「月末」がもっとも効率的です。
その理由は、プラン変更月の料金が日割りにならないためです。
例えば、月初にahamoへ変更してしまうと、変更した月はahamoの料金が満額で請求される一方、irumoの安価なプランがすぐに終了します。
つまり、その月の大半を高い料金で過ごすことになります。
これに対して、月末ギリギリにahamoへ変更すれば、料金の無駄を最小限に抑えつつ、翌月からはしっかりとahamoを活用できます。
このタイミングを意識することで、コストを抑えながらスムーズにプラン変更ができます。
特に毎月の通信費をシビアに管理している人には、見逃せないポイントでしょう。
対応端末の確認とVoLTE設定の見直し
現在使用しているスマートフォンがahamoの回線に対応していなければ、プラン変更を完了しても通信できない可能性があります。
そのため、まずは対応端末かどうかを事前に確認しておくことが必要です。
ahamoは多くのスマートフォンに対応していますが、古い機種や一部の格安スマホでは非対応のケースもあります。
対応しているかどうかはahamo公式サイトで確認できます。
iPhone 6以降のシリーズは問題なく動作しるようですが、格安SIM向け端末を使っていた知人は一度機種変更を余儀なくされていました。
さらに、VoLTEの設定が無効になっていると、通話ができなかったり圏外になることがあります。
VoLTEとは、LTE回線を使った高音質通話のことで、ahamoではこれが必須となります。
設定は端末の「モバイル通信」や「ネットワーク」内で切り替えられるので、忘れずに確認しておきましょう。
dアカウントや支払い方法の事前チェック
ahamoへのプラン変更には、dアカウントでのログインが必須です。
ログイン情報がわからなかったり、アカウントが対象の回線と紐づいていない場合は、申し込み手続きの途中でエラーになる可能性があります。
このようなトラブルを避けるためには、まず自分のdアカウントが現在使っているirumo回線と正しく連携しているか確認してください。
ログインテストやパスワードの再設定は、余裕を持って行っておくと安心です。
さらに、支払い方法についても注意が必要です。ahamoはオンライン専用プランであるため、支払い方法はクレジットカードか口座振替のどちらかに限定されます。
現在、請求書払いなどになっている場合は、事前にMy docomoから支払い方法を切り替えておく必要があります。
この手続きをしていないと、申し込みが途中で止まることがあるため、確認は欠かせません。
irumoからahamoへプラン変更の為の手続きの流れ
手続きの流れを把握しておくことで、スムーズかつ失敗なくプラン変更を完了させることができますので、実体験を交えて具体的にご紹介します。
オンライン申し込みのステップご紹介
irumoからahamoへのプラン変更はオンライン（webサイト上）で簡単に行えます。
とはいえ、事前に準備すべき項目がいくつかあるため、最初に流れを理解しておくと安心です。
まず、ahamoの公式サイトにアクセスし「今の電話番号をそのまま使う」を選択します。
続けて、契約している通信会社として「docomo（irumo含む）」を選びます。
その後、dアカウントでログインする必要がありますが、この時点で回線に紐づいたアカウントであることを確認しておきましょう。
ログイン後は、案内に従って申し込みを進めていきます。
ここで確認するのは、オプションの選択や支払い方法の確認、そしてahamoで使えないサービスの自動廃止に関する注意事項です。
たとえば、ドコモメールや留守番電話サービスなどはこの時点で解約となるため、利用している方は必ず事前にデータのバックアップなどを行ってください。
私自身は7分足らずで手続きが完了しましたが、これは事前にdアカウントの情報や必要な確認事項を整理しておいたおかげです。
思い立ってすぐに申し込むのではなく、事前準備を丁寧に行うことで、短時間で手続きを終えられるようになります。
プラン変更後にすぐやっておくべき設定
変更手続きが完了しても、スマホ側の設定を確認しておかないとスムーズに通信が始まらないことがあります。
そこで、まずやるべきことは「ネットワーク設定の確認と再起動」です。
理由としては、プランが切り替わった直後は、スマホがまだ旧プランの設定を引きずっていることがあるからです。
具体的には、設定メニューからモバイル通信に入り「通信のオプション」や「音声通話とデータ」の項目を確認し、VoLTEがオンになっているかをチェックします。
その後、端末の電源を一度切り、再起動を行うことでネットワークが正しく切り替わるようになります。
この工程を飛ばすと、せっかくプラン変更をしたにもかかわらず、データ通信や通話が不安定になるケースがあります。
その反面、最新のスマホを使用している場合は、自動で切り替わることもあるため、問題がなければ無理に設定をいじる必要はありません。
ただし、少しでも違和感があれば、先に設定を見直すことでトラブルを回避できます。
圏外表示になった場合の対処法とは
変更後に突然スマホが「圏外」と表示されることがありますが、多くの場合は端末の設定を見直すことで改善できます。
これには主にVoLTEとネットワークモードの設定が関係しています。私が変更した際も、一時的に電波が不安定になる場面がありました。
そのときは、設定メニューから「通信のオプション」を開き、「4G回線による通話」または「VoLTE」を有効にしました。
加えて、機内モードを一度オンにし、数秒後にオフにすることで、ネットワークの再接続が行われました。
それでも改善しない場合は、ネットワーク設定のリセットを試す方法もあります。
ただし、この操作を行うとWi-FiやBluetoothの接続情報が初期化されるため、必要な情報は控えておく必要があります。
最終手段として、eSIMを利用している場合はドコモショップでの再設定が必要になるケースもあります。
そのため、eSIMユーザーの方は慎重に判断し、どうしても解決できないときのみ店舗サポートを検討してください。
irumoからahamoにする時の注意点をチェック！
便利なahamoへの変更ですが、正しく理解しておかないと損をすることもありますので、見落としがちな注意点を整理しておきます。
同月内に複数回変更した場合の料金
同じ月に複数回プランを変更すると、予想外の料金が発生する可能性があります。
なぜなら、ドコモでは二度目以降のプラン変更について、変更前後の月額料金がどちらも請求されるからです。
例えば、月初にirumoからahamoへ変更し、その後数日で再びirumoに戻すと、ahamoの料金とirumoの料金の両方がその月に請求されてしまいます。
この仕様を知らずに頻繁に切り替えてしまうと、数千円単位で余分な出費が生じてしまいます。
私の知人も、試しにahamoへ変更した後にすぐ戻したところ、翌月の請求額が思ったより高くなっていたと話していました。
このようなケースを防ぐためにも、プラン変更は月に1回までにとどめ、確実に必要なときだけ行うようにするのが得策です。
特定の割引が継続されない点に注意
結論を言えば、ahamoへ変更するとirumoで受けていた割引の多くが無効になります。
これを見落とすと、料金が高くなったように感じてしまう可能性があります。
irumoでは、ドコモ光セット割や家族割引、dカード支払割など複数の割引が併用可能です。
しかし、ahamoはそのシンプルさが特徴であり、これらの割引は基本的に適用対象外となります。
ただし、ahamoを契約している人が「割引のカウント対象」にはなるため、家族全体の割引には影響を与えないケースもあります。
前述の通り、光回線とのセット割を受けていた方がahamoに変更すると、550円～1,100円ほどの割引が消失します。
その分、ahamoの大容量や海外ローミングの利便性と比べて、本当に切り替えるべきかを改めて見直すことが重要です。
プラン変更ができないケースとその対処法
すべての契約がahamoに変更できるわけではありません。
特定の条件下では申し込みができず、エラーになることもあります。
代表的なケースとしては、現在利用している料金プランがデータ通信専用である場合や、契約者が未成年である場合が挙げられます。
さらに、法人名義の契約や、シェアパックの代表回線であるといった特殊な状況でも変更はできません。
このようなケースに該当する場合、まずはMy docomoやドコモショップで事前に確認を行い、必要な手続きを済ませてから申し込みを進める必要があります。
特に、既存のサービスに解約予約や変更予約が入っていると、それが完了するまでahamoへの切り替えがブロックされる仕組みになっているため、予約状況の確認も欠かせません。
こうした事前準備を怠ると、手続きが途中で止まってしまったり、時間がかかるだけでなく混乱を招く可能性もあるため、慎重に進めることが大切です。
利用中のサービスで引き継げないものがある
ドコモで提供されている一部のサービスは、ahamoに変更すると自動的に廃止されます。
そのため、変更前に何が引き継げて何が利用できなくなるのかを把握しておくことが非常に重要です。
たとえば、ドコモメール（@docomo.ne.jp）やspモード決済、留守番電話などの機能はahamoでは利用できません。
私のケースでは、ドコモメールを使っていたため、事前に「ドコモメール持ち運び」サービスへ加入することでアドレスを保持する対応をとりました。
ただし、この申し込みはプラン変更と同時にしかできないため、後から気づいても手遅れになることがあります。
また、クラウドサービスや電話帳のデータ連携も停止する場合があるため、大切な情報は事前にバックアップを取っておくことが望ましいです。
こういった確認を怠ると、プラン変更後に必要なデータが失われてしまうこともあるため注意しましょう。
このように、手続き前にサービスの可否を確認し、必要であれば代替手段や移行作業を済ませておくことで、スムーズにahamoへ移行することができます。
ahamoを使って感じたメリットとリアルな感想
実際にahamoへ変更して使ってみると、数字だけではわからない使い勝手の良さが見えてきました。
ここでは実体験をもとに、感じたメリットを紹介していきます。
海外出張でも安心！データ通信の自由度
結論として、海外出張中の通信環境を心配せずに済んだことが、私にとって最も大きな利点でした。
その理由は、ahamoが海外91の国と地域で追加料金なしのデータ通信に対応しているからです。
これまでは、出張先ごとにポケットWi-Fiを借りたり、現地SIMを用意する必要がありました。
ですが、ahamoに変えてからはそうした準備が一切不要になりました。
特別な申し込みもなく、スマホの設定を切り替えるだけで、現地でもすぐにインターネットへ接続できます。
実際、私は3月と4月にそれぞれ海外出張がありましたが、両方の出張でahamoだけで乗り切ることができました。
テザリング機能も使えるため、PCとの連携も問題ありませんでした。
これだけの自由度が標準でついているのは、他社のプランと比べても非常に魅力的です。
通話オプションとdカード特典の活用法
結論を先に述べると、通話とデータ利用の両面でコストを抑えられる点に大きな価値を感じました。
特に、5分以内の国内通話が回数無制限で無料になるのは、日常使いに非常に便利です。
これまでは、irumoで通話オプションを別料金で追加していましたが、ahamoには標準でこの機能が含まれているため、月々の負担が減りました。
何より、短時間の連絡が多いビジネス用途では、このオプションの恩恵を実感する場面が多くあります。
加えて、dカードGOLDでahamoの利用料を支払うと、ボーナスとして5GBのデータが毎月自動的に追加されます。
私の場合は、この特典によって月30GBの基本容量に加え、合計35GBを使えるようになりました。
もしdカードGOLDを持っているなら、この特典を活用しない手はありません。
複数回線持ちでも快適に使えた理由
私は仕事柄、個人用と業務用でスマホを分けており、複数の回線を同時に管理しています。
そうした状況でも、ahamoのシンプルな仕組みは非常に快適でした。
理由としては、オンラインでの手続きが一貫しており、複数回線をまたいだ設定や変更が手間なく行えるからです。
特に、dアカウントを利用した管理画面では、回線ごとの状況が一目で確認でき、変更や確認作業にかかる時間が圧倒的に短縮されました。
さらに、ahamoはデータ容量が多く、テザリングが無料で使えるため、もう一方の回線では通信量を最低限に抑える使い方が可能になりました。
この結果として、通信コスト全体を見直すきっかけにもなり、節約につながったと感じています。
このように、複数の端末を使い分けているユーザーにとっても、ahamoは管理しやすく、利便性の高い選択肢であると言えるでしょう。
irumoからahamoへまとめ
irumoからahamoへのプラン変更は、手続きを正しく理解し準備すればスムーズに行えます。
大容量データや海外利用の利便性に魅力を感じる方には、ahamoは非常に有効な選択肢です。
ただし、同月内の複数回変更による二重課金や、割引サービスの終了など、注意すべき点も多くあります。
特に、対応端末やdアカウントの事前確認、引き継げないサービスの整理は不可欠です。
今回ご紹介した内容をもとに、自分の利用状況に合ったタイミングと手順で、賢くプラン変更を進めましょう。
