スマホの料金をできるだけ抑えたいと考えている方にとって、ドコモの格安プラン「irumo」は魅力的な選択肢の一つです。
しかし、契約の際に発生する手数料や、見落としがちな追加費用について正しく理解していないと、思わぬ出費につながることもあります。
この記事では、irumoに関する手数料の仕組みを詳しく解説し、手数料を無料にするための具体的な方法をご紹介します。
さらに、契約前に必ず確認しておきたい注意点やポイントについてもわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
irumoで発生する手数料の料金とは？
店舗契約は3,850円の事務手数料が必要
ドコモショップやd gardenなどの実店舗でirumoを契約すると、契約事務手数料として3,850円（税込）が発生します。
これは新規契約だけでなく、他社からの乗り換えや既存プランからの変更でも同様です。
なぜこの費用がかかるかというと、スタッフによる対面サポートや契約内容の確認、システム入力といった事務処理にコストがかかるためです。
利用者からすれば安心感のある対応が受けられる反面、料金が発生するという仕組みになっています。
特に、操作に不安がある方や詳しい説明を受けたい場合には、必要なコストと考えるとよいでしょう。
ただし、同じ内容の契約であってもオンラインなら無料となるため、手数料を気にする方は次に紹介する方法を検討してみてください。
オンライン申込みなら手数料無料
irumoは公式サイトからのオンライン申し込みであれば、契約事務手数料が完全に無料になります。
これは、新規契約でもMNPでも変わりません。
この制度の利点は、手続きが24時間いつでもできることと、待ち時間や移動の手間がない点です。
さらに、物理SIMカードの郵送やeSIMの設定も無料で対応してくれるため、初期費用をほとんどかけずに利用開始できるのが特徴です。
一方で、すべての操作を自分で行う必要があるため、スマートフォンの設定に不慣れな方は注意が必要です。
設定にミスがあると手数料のかかる再発行になる可能性もあるため、案内メールや手順ガイドをよく読みながら進めましょう。
オンラインで完結できる方にとっては、金銭的にも時間的にも大きなメリットがあります。
プラン変更でかかる手数料は？
他のドコモプラン（eximoやahamoなど）からirumoに切り替える際、手続きの方法によって費用の有無が分かれます。
結論から言えば、オンラインで手続きを行えば無料で切り替えが可能です。
これは、irumo公式サイトを通じた手続きを行った場合に限られるため、必ず専用のオンライン窓口を利用する必要があります。
もしドコモショップや電話窓口を使って変更手続きを行った場合には、3,850円（税込）のプラン変更手数料が発生します。
この費用は、あくまで店舗スタッフの対応やシステム処理にかかるコストに基づいたものであり、オンライン手続きを選ぶことで無駄な出費を抑えられます。
初めて料金プランを見直す方は、不安から対面を選びがちですが、手順さえ理解すればオンラインでもスムーズに手続き可能です。
同月3回以上の変更は要注意
料金プランの変更は基本的に自由ですが、同じ月に3回以上異なるプランへ切り替えると、手数料が発生する可能性があります。
具体的には、irumoからeximo、ahamoなど別の料金体系へと月内に3回以上移動した場合、1,100円（税込）の変更手数料が発生します。
これはオンラインで手続きした場合でも例外ではありません。
頻繁な変更がなぜ問題になるのかというと、システムへの負荷や、キャンペーン・割引制度の乱用防止といった背景があります。
また、同月内に複数回プランを切り替えると、どのプランの料金が適用されるかが複雑になり、思わぬ請求につながる可能性もあります。
そのため、プラン変更を検討する際は、事前に使用予定や料金の差を十分に確認し、安易な切り替えを避けることが重要です。プランの選択には慎重さが求められます。
irumo内での容量変更は無料でOK
irumoの契約者が、例えば3GBプランから6GBプランへといったように、同一プラン内でデータ容量を変更する場合には手数料はかかりません。
これはオンライン・店舗・電話サポート、いずれの窓口を利用しても共通の対応となっており、非常に利用者にとって良心的な仕組みです。
プラン変更後は原則として翌月から新しい容量が適用されるため、今月のデータ使用状況を見て早めに申請しておくと効率的です。
データ容量の見直しは、月々の通信コストを適正化するための大切なポイントです。
特に、使用量に波がある人にとっては柔軟なプラン選択が可能となるため、活用することでムダのない料金運用ができます。
通常の解約やMNP転出は無料
irumoは、基本的にいつでも解約できる柔軟な料金プランであり、解約や他社へのMNP（電話番号そのままの乗り換え）には手数料が発生しません。
これは、店舗・オンラインいずれの手続き方法を選んでも共通の扱いです。
この制度は、総務省によるルール改正の影響を受けており、2021年以降はMNP転出に関する手数料が完全に撤廃されました。
そのため、ユーザーは乗り換えのハードルが下がり、自分に合ったプランへの移行がしやすくなっています。
ただし、解約そのものには手数料がかからなくても、別の条件で費用が発生するケースがあるため、以下の内容にも目を通しておく必要があります。
特定条件下では契約解除料が発生
前述の通り、原則としてirumoには解約手数料が設定されていませんが、2025年3月1日以降に新規契約した場合に限って、特定の条件を満たすと契約解除料が発生します。
その条件とは、契約から1年以内に解約またはMNP転出を行い、かつ回線の利用実態がほとんどないと判断された場合、もしくは短期間で複数の回線を同一名義で解約した履歴がある場合です。
このような契約行動は、短期解約やキャンペーン目的の回線契約と見なされる可能性があります。
解除料は最大で1,100円（税込）ですが、0.5GBプランなど、月額料金が1,100円未満のプランを利用していた場合は、その月額料金が解除料の上限となります。
つまり、最小で550円という低額になることもあります。
この制度は一般的な利用者には影響しにくい内容ですが、短期間での回線利用を考えている方は注意が必要です。
解約タイミングと請求金額の落とし穴
irumoを解約する際にもう一つ気をつけたいのが、月額料金の請求方法です。
たとえ月の途中で解約したとしても、基本料金は日割りにならず、1ヶ月分が満額で請求されます。
このため、例えば月の初めに解約しても、月末まで利用した場合と同じ料金が発生するという点を理解しておく必要があります。
逆に言えば、月末ギリギリに解約しても、支払う金額は同じです。
加えて、端末を分割払いで購入している場合は、解約後も残った端末代金の支払いが継続されます。
一括精算を選ぶこともできますが、支払方法の変更を希望する際には事前の手続きが必要となります。
このように、解約そのものは簡単であっても、タイミング次第では想定以上の支出になる可能性があります。
費用を最小限に抑えるためには、解約する日付や料金の仕組みをしっかり確認しておくことが大切です。
なぜここまで差がある？ドコモの戦略とは
この手数料の違いには、ドコモが掲げる「デジタルファースト」の方針が深く関係しています。
つまり、コストのかかる有人対応を抑え、オンライン利用を促進することで料金全体を抑える狙いがあるのです。
これを裏付けるように、irumoは店舗でのサポートを有料のオプションとして位置づけています。
一方、オンラインを利用する人には割引ではなく「標準」として無料化されています。
こうした料金設計は、店舗対応を必要としないユーザーに対して、より合理的な価格提供を実現するための施策だと言えるでしょう。
そのため、irumoの利用を検討する際は、自分がどれだけオンライン操作に慣れているか、あるいは店舗サポートに価値を感じるかを見極めることが重要です。
どちらの手続き方法を選ぶかによって、かかる費用に大きな違いが出てきます。
irumoで意外に見落としがちなその他の手数料
irumoの利用にあたって、基本的な契約やプラン変更以外にも発生する可能性のある手数料があります。
そこで、見落としがちな項目について具体的に解説していきます。
電話番号保管や名義変更にかかる料金
長期の海外滞在や一時的にスマートフォンを使わない事情がある場合、「電話番号保管」サービスを利用することができます。
この手続きをオンラインで行う場合、1,100円（税込）の手数料が必要です。
ただし、ドコモショップで同じ手続きをすると、3,850円（税込）の費用がかかります。
さらに、電話番号の保管中は毎月440円の保管料も別途発生するため、合計コストをきちんと把握しておくことが大切です。
一方、名義変更に関しては、原則として店舗での対応が必要です。この手続きにも3,850円の手数料がかかります。
ただし、家族間での名義変更であれば、条件を満たせば無料で行えるケースもあります。
例えば、親から子への名義変更といった家族間のケースでは、身分証や続柄を証明する書類を提示することで手数料が免除される可能性があります。
このように、契約そのものとは異なる手続きでも費用が発生する場面は意外と多く、必要に応じて事前に準備しておくことが重要です。
機種変更やメールサービスの注意点
irumoの利用中にスマートフォンを買い替えたい場合、以前は機種変更の際にirumoからeximoへ一度変更する必要がありました。
現在では、そのままのプランで機種変更が可能となっていますが、注意点は残されています。
たとえば、店舗で機種変更の手続きを行う場合は、他の対面手続きと同様に3,850円（税込）の事務手数料が発生します。
これに対して、Web経由で機種変更を申し込む場合は手数料が無料になるため、できるだけオンラインで完結する方法を選ぶ方が経済的です。
また、ドコモメール（@docomo.ne.jpのアドレス）をirumoで利用する場合は、毎月330円の有料オプションに加入する必要があります。
これは他のドコモプランでは基本料金に含まれているサービスですが、irumoではコストを抑える設計となっているため、メール利用者にとっては注意が必要です。
すでにドコモメールを使っていて、引き続き利用したい場合はオプション加入を検討する必要がありますが、Gmailなどのフリーメールへの移行も選択肢の一つです。
特に、通信費を最小限に抑えたい方にとっては、メールサービスの有料化は見逃せないポイントといえるでしょう。
このように、目立たない部分にも費用が潜んでいるため、サービス内容を把握したうえで必要なオプションだけを選ぶ意識が求められます。
物理SIM再発行はオンラインでも有料
物理SIMカードを紛失したり破損した場合、irumoでは再発行の際に費用がかかります。
オンライン手続きを選んでも、1,100円（税込）の手数料が必要です。
これは、カードの再発行には製造や配送といった実際の物理的なコストがかかるためであり、オンラインだからといって無料になるわけではありません。
加えて、手続きから到着までに数日かかることもあるため、緊急時には不便さを感じるかもしれません。
一方、店舗で手続きをすると3,850円（税込）の高額な費用がかかります。
こちらはスタッフ対応やシステム処理に対する対価が含まれているため、緊急対応を希望する方や自分での操作が難しい場合は、安心感を得られる反面、出費が大きくなる点を理解しておく必要があります。
eSIMはオンラインなら無料、店舗は高額
eSIMを利用している場合は、再発行にかかる費用が大きく異なります。
eSIMの再発行とは、新しい端末や同じ端末に再度eSIMの情報（プロファイル）をダウンロードするための手続きのことを指します。
オンラインで手続きを行えば無料で再発行が可能です。
この背景には、eSIMはデジタルデータとして配信されるため、物理的なコストがほとんどかからないという点があります。
機種変更や端末の初期化などでeSIMの再設定が必要になった場合でも、手順をしっかり確認して進めれば、手数料をかけずに対応することができます。
しかし、これを店舗で行うと、物理SIMと同様に3,850円（税込）の手数料が発生します。
サポートを受けながら確実に設定したいという方には選択肢となりますが、手間よりコストを優先したいのであれば、オンライン操作の方が断然お得です。
再発行を避けるために気をつけたいこと
SIMカードの再発行は意外とコストがかかるため、そもそも再発行が不要になるよう、日頃からの管理に注意を払うことが大切です。
まず物理SIMの場合、端末から抜き差しする際の扱いに注意しましょう。
指で触れる部分が多いため、汚れや静電気によるトラブルを引き起こすことがあります。
また、取り外したカードを保管する際には紛失しないよう専用ケースなどで管理することが理想的です。
一方でeSIMは目に見えるカードがない分、再設定の手順に慣れていないと混乱する可能性があります。
特に端末を初期化する前や、機種変更を行う際には、事前に必要な手順やプロファイルのダウンロード方法を確認しておくと安心です。
万が一の手続きに備えて費用を把握しておくのも大切ですが、そもそも再発行が不要なように日頃から丁寧に扱う意識を持つことが、もっとも効果的な対策と言えるでしょう。
irumoで手数料を無料にする為のポイント
irumoをできるだけ安く利用したいなら、手数料の発生条件をしっかり押さえることが大切です。
ここでは無料にできる具体的な方法を詳しく解説します。
オンライン手続きの徹底活用がカギ
irumoで発生する多くの手数料は、オンライン手続きを選択するだけで回避できます。
これは新規契約やプラン変更、MNP転入といった主要な手続きに共通しており、特にirumo専用の公式サイトから行う場合が対象となります。
なぜオンラインだと無料になるのかというと、店舗での対面対応には人件費や設備コストがかかるため、それを回避できる手段としてオンライン手続きが優遇されているからです。
例えば、新規契約であれば店舗では3,850円の手数料がかかりますが、オンラインならこれが0円で済みます。
このような違いを理解したうえで、自分でスマートフォンやパソコンを使って手続きを行うことが、手数料を節約する第一歩です。
操作に不安がある場合は、事前に公式サイトのガイドを確認してから進めると安心です。
店舗サポートは有料サービスという認識を
ドコモショップやd gardenといった実店舗では、契約時や手続きに対して一律で手数料が設定されています。
この料金は、対面での案内や初期設定などに対するサービス料として位置づけられており、オンラインとの明確な差別化が図られています。
こうした店舗対応の費用は、必要なサポートを受けることへの対価として発生するものであり、無料ではありません。
たとえばSIMの再発行や名義変更といった手続きも、オンラインで行えないものに関しては店舗での対応が必要となり、それに伴う料金が請求されることになります。
そのため、irumoは自分で操作できる人向けの料金プランであると理解しておくことが重要です。
サポートを受ける選択も悪いことではありませんが、それには相応の費用がかかることを前提に判断する必要があります。
キャンペーンの活用でさらにお得に
irumoでは、手数料が免除されたりdポイントが付与されたりする期間限定のキャンペーンが定期的に開催されています。
これらのキャンペーンを活用すれば、通常よりもさらにお得に契約や乗り換えを行うことが可能です。
たとえば、特定のプランへのMNP転入に対してdポイントが付与されることがあり、実質的に手数料以上の還元が受けられるケースもあります。
さらに、Amazonなど一部の提携サイトを経由することで、初期費用が無料になる特典が用意されていることもあります。
ただし、キャンペーン内容は時期によって変動するため、申し込みの前には必ず公式サイトをチェックしましょう。
お得に利用するには、最新の情報を把握しておくことが欠かせません。
このように、irumoの手数料は利用者の選択次第で大きく変わります。
自分に合った手続き方法やタイミングを見極めることで、賢く節約しながらサービスを活用できるようになります。
irumoの手数料と無料にする方法まとめ
irumoを利用する上で、手数料の有無は手続き方法によって大きく変わります。
新規契約やプラン変更、SIM再発行など、店舗で行うと3,850円の費用が発生する場面が多い一方で、オンライン手続きを選べばほとんどのケースで無料になります。
また、eSIM再発行やMNP転出も条件を満たせば費用はかかりません。
ただし、名義変更や電話番号保管、メールアドレスの維持には別途費用が発生するため注意が必要です。
irumoを無駄なく使うには、オンラインでの操作に慣れ、手続きの内容やタイミングを事前に確認することが重要です。
コストを抑えながら賢く活用しましょう。
