スマホ料金を少しでも抑えたいと考えたとき、「irumoって実際どうなの?」と気になったことはありませんか?
ドコモが提供する低容量向けプランとして注目されているirumoですが、ネット上では「高い」という声もあれば「意外と安い」という意見もあり、判断が難しいところです。
この記事では、irumoは高い?安い?という疑問に対して、実際の料金や条件をもとに検証し、割引を活用してお得に使う方法、さらに他社の格安プランとの比較も交えて、分かりやすくご紹介していきます。
irumoの価格は本当に高いのか?他社と比較して検証
irumoは高いと言われる理由は何なのか。
他社のプランと比較しながら、その実態を詳しく見ていきましょう。
irumo各プランの月額料金一覧
irumoの料金は選ぶプランによって印象が大きく変わります。特に割引の有無で見え方が大きく異なります。
なぜなら、詳しくは後述しますがirumoには「ドコモ光セット割」「dカードお支払割」という2つの割引があり、これらを適用できるかどうかで月額が数千円単位で変わるからです。
具体的には以下の通りです(すべて税込)
- 0.5GB:550円(割引対象外)
- 3GB:2,167円 → 割引適用時880円
- 6GB:2,827円 → 割引適用時1,540円
- 9GB:3,377円 → 割引適用時2,090円
このように、割引をフル活用できれば業界最安クラスの価格帯に食い込むことも可能です。
ただし、割引なしで見ると、かなり高額に感じられるかもしれません。
次に、同容量帯の他社プランと比べてどうなのかを確認していきましょう。
大手サブブランドとの価格差を比較
irumoと競合するのは、主に「UQ mobile」や「Y!mobile」など、店舗サポートを備えたサブブランドです。
これらのブランドも同様に割引制度があり、単純な価格比較は難しいものの、基本料金の水準を知ることは重要です。
例えばUQ mobileの4GBプラン(ミニミニプラン)は月額2,365円、Y!mobileのシンプルS(4GB)も同額で2,365円。
irumoの3GBプランは2,167円と、見た目では若干安く見えますが、データ容量が1GB少ない点に注意が必要です。
その反面、割引適用後の料金はirumoが最安となる場合があります。
たとえば、光回線とdカード割を併用できる環境であれば、3GBプランが月額880円となり、サブブランドよりも圧倒的に安価になります。
ただし、ファミリー割引など複数回線契約による恩恵は受けられないため、家族全員での乗り換えには向いていないという側面もあります。
格安SIM(MVNO)各社との料金を比較
格安SIMは料金重視のユーザーに人気があります。
主な競合としては、IIJmio、HISモバイル、日本通信SIMなどが挙げられます。
これらのMVNOは、設備投資を抑えることで圧倒的な低価格を実現しています。
たとえば、HISモバイルの3GBプランは770円、日本通信SIMの1GBプランはなんと290円という設定です。
irumoと比較すると、割引なしの料金では太刀打ちできません。
3GBプランで見ると、irumoは2,167円、IIJmioは990円(5GB)と、倍以上の価格差があるのが現実です。
しかし、MVNOは混雑時間帯に通信速度が落ちやすいという弱点があります。
この点をどう受け止めるかが、選ぶ上での重要な判断基準となるでしょう。
割引を活用すればコスパ良好!
irumoをお得に利用するには、「ドコモ光セット割」と「dカードお支払割」の2つを活用するのが鍵です。
これらの割引を組み合わせることで、月額料金が大幅に下がります。
まず、セット割は「ドコモ光」もしくは「home 5G」を契約していることが条件です。
irumoの3GB・6GB・9GBプランであれば、毎月1,100円の割引を受けることができます。
次に、dカードお支払割は、支払い方法をdカードもしくはdカード GOLDに設定することで、月々187円が割引される仕組みです。
例えば、3GBプランは割引なしで2,167円ですが、これら2つの割引を併用すると月額880円まで下がります。
6GBなら1,540円、9GBでも2,090円と、格安SIM並の価格帯になります。
このように、2大割引を最大限に活用できる環境にある方には、irumoは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
割引がない場合は他社より割高?
結論から言えば、割引がない状態のirumoは、明確に「割高」と言えるでしょう。
その理由は、料金の設定そのものが「割引を前提にした価格設計」になっているからです。
割引を適用できない場合、たとえば3GBプランが2,167円で、これは同容量の格安SIMの2~3倍の価格になります。
一方で、irumoには全国のドコモショップでサポートが受けられる安心感があります。
このため、手続きが苦手な人やシニア層にとっては、料金以上の価値を見出せるかもしれません。
ですが、オンラインでの申し込みに抵抗がなく、サポートを必要としないユーザーには、MVNOやオンライン専用プランのほうが、合理的な選択となるでしょう。
よって、割引を使えない場合には、他社と比較して慎重に検討する必要があります。
割引が使えない場合のおすすめ他社プラン
割引が適用できない場合、irumo以外にも魅力的な選択肢は複数あります。
ここでは、料金が安く、かつ一定のサービス品質を保つプランを紹介します。
まずおすすめなのが、HISモバイルの「自由自在プラン(3GB)」です。
月額770円という低価格で、通話料も9円/30秒と業界最安クラス。
次に、IIJmioの「ギガプラン(5GB)」は月額990円と非常にコスパが良く、データ容量も多めです。
専用アプリなしで通話料が11円/30秒になる点も評価できます。
また、LINEMOの「ミニプラン(3GB)」は月額990円で、LINEのトークや通話がデータ消費なしで使える「LINEギガフリー」が魅力です。
契約手数料が無料で、初期費用を抑えられるのも特徴です。
このように、割引を使わずともコストパフォーマンスが高いプランは多く存在します。
irumoを選ぶかどうかは、価格だけでなく、自分の使い方やサポートの必要性も含めて判断するとよいでしょう。
irumoの通信品質は本当にドコモ並なのか?
通常時の通信品質は安定している?
結論から言うと、irumoは通常時の通信品質においてはドコモのネットワークを直接利用しているため、安定性は高いと言えます。
その理由は、irumoがMVNOではなく、NTTドコモ自身が提供するMNO回線の一部として運用されているからです。
エリアの広さや基地局の数といったインフラ面では、他社を圧倒するカバー力を誇ります。
具体例として、地方や山間部などでも問題なく接続できるケースが多くなっています。
基本的なWeb閲覧やSNSの利用、動画のストリーミング再生(中画質程度)においてストレスを感じることはほとんどありません。
よって、日中の通常利用時においては、irumoの通信品質は「ドコモ並」と表現しても大きな差はないといえるでしょう。
混雑時に遅くなるって本当?実際の評判
混雑時に関しては、少し話が変わってきます。
結論から言えば「他のドコモプランよりも先に速度制限される可能性がある」という点は事実です。
その背景として、irumoの公式サイトにも明記されているように「混雑時や大量通信時には他プランより先に制御を行うことがある」と記されています。
これはつまり、同じドコモ回線を使っていても、ahamoやeximoと比べると優先度が低いということです。
実際の口コミでは、都心の駅周辺や昼休みの時間帯に「通信が重くなる」「読み込みが遅い」といった声が見受けられます。
特に、動画視聴やオンラインゲームなどリアルタイム性の高い用途では影響が出ることもあります。
ただし、全時間帯で極端に遅くなるというわけではありません。
混雑が収まるとスムーズに通信できるケースも多いため、使い方次第では許容範囲内という意見も少なくありません。
このため、irumoの通信品質は「ドコモの設備を使っているが、常に優先されるわけではない」という点を理解した上で選ぶ必要があります。
通信速度を最重視するなら、他のプランやサブブランドを検討するのも一つの方法です。
他社と比べてわかった!こんな人はirumoが向いてる
irumoは、ユーザーのライフスタイルによって「最適」か「割高」かが大きく変わります。
どんな人にぴったりなのか、タイプ別に見ていきましょう。
ドコモ光やhome 5Gユーザーには最強プラン
結論から言うと、ドコモ光やhome 5Gをすでに契約している方にとって、irumoは非常にお得な選択肢になり得ます。
その理由は、これらのサービスとdカードお支払割を組み合わせることで、最大1,287円もの月額割引が適用されるからです。
この割引は、3GB・6GB・9GBプランに対して適用され、料金を格安SIMレベルまで引き下げることができます。
例えば、3GBプランであれば割引後の料金は月880円。
これは、LINEMOやIIJmioなどと同等、あるいはそれ以下の水準です。
加えて、ドコモネットワークの安定性と、全国のドコモショップでのサポートを受けられる点は、他社にはない大きなメリットです。
このように、すでにドコモの固定回線を利用していて、少量データで十分という方にとっては、irumoがベストチョイスになる可能性が高いです。
特に、家族全体でドコモにまとめている場合は、料金・品質・サポートの3点でバランスの取れたプランといえるでしょう。
安さ重視は他社が有利
一方で、通信費を最優先に抑えたい方や、契約からサポートまでオンラインで完結できる人には、irumoはやや不向きかもしれません。
なぜなら、割引を利用できない場合の基本料金が高めに設定されており、格安SIMと比較すると2倍近い差が出ることもあるからです。
特に、データ容量3GBで2,167円という価格は、HISモバイルの770円やLINEMOの990円と比べると明らかに見劣りします。
さらに、irumoはドコモショップでの対面サポートを前提としている部分があるため、完全にオンラインで手続きが済ませられることを重視するユーザーには、LINEMOやpovoのようなオンライン専用ブランドの方が使い勝手が良いと感じられるでしょう。
このように、料金の安さとオンライン完結を最優先にするのであれば、他社のプランを選ぶほうが満足度は高くなる可能性があります。
ただし、サポートの有無や通信品質の違いも含めて、総合的に判断することが大切です。
サポートを店頭で受けたい方
サポート内容は「手厚さ」と「手軽さ」のどちらを優先するかで、irumoと他社に大きな差が出ます。
irumoは全国のドコモショップで対面サポートを受けられる一方、LINEMOやpovo、ahamoといったオンライン専用ブランドは、店舗を持たずチャットやFAQによる自己解決型のサポートが中心です。
この違いは、特に契約時やトラブル発生時に大きく表れます。
例えば、SIMの設定がうまくいかない場合、irumoなら店舗で直接相談できますが、オンライン専用ブランドではチャットでのやり取りが必要になります。
その反面、オンライン専用ブランドは契約手続きに手数料がかからず、すべてスマホやパソコンで完結できるという利便性があります。
サポートに費用が上乗せされない分、料金も割安に設定されているのが一般的です。
つまり「わからないことは人に聞きたい」タイプならirumoが向いていますし「料金を抑えてサクッと契約したい」方には、オンライン専用ブランドが適しています。
自分のITリテラシーやサポートに対する考え方を基準に選ぶと失敗が少なくなるでしょう。
irumoは高い?安い?まとめ
irumoは、ドコモのネットワークと全国のドコモショップでの対面サポートが利用できる点が大きな魅力です。
ただし、料金は割引の有無で大きく変動し、割引が適用できない場合は他社の格安プランに比べて割高になります。
通信品質も基本的には安定していますが、混雑時には優先度が下がるという注意点があります。
一方、オンライン専用ブランドやMVNOは料金が安く、サポートは最小限です。
そのため、irumoは「割引を活用できる」「サポートを重視する」ユーザーに適しており、価格だけで選ぶ方には他社プランの方が合っているかもしれません。