スマホでの通話機会が多い方にとって「かけ放題プラン」の有無やその内容は、通信会社を選ぶうえで重要なポイントになりますよね。
中でも格安SIMのmineoは、コストパフォーマンスに優れたサービスを提供していることで知られています。
しかし、実際のところ「かけ放題プラン」はどれくらい便利で、通話の品質はどうなのでしょうか?
この記事では、mineoのかけ放題サービスの特徴から、気になる音質や仕組みまで詳しくご紹介していきます。
mineoのかけ放題サービスは基本的に2つ
mineoのかけ放題は、用途に応じて選べる2種類のプランがあります。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った通話スタイルを見つけましょう。
定番の10分かけ放題
10分かけ放題プランは、短時間の通話を頻繁に行う方に適したサービスです。
月額550円で、1回あたり10分以内の国内通話が何度でも無料になります。
このプランが重宝される理由は、日常的な連絡が短時間で終わるケースが多いためです。
例えば、仕事での確認連絡や、家族へのちょっとした連絡などがそれに該当します。
頻繁に電話をかけるけれど、長話にはならないという人にはコストパフォーマンスが非常に高いといえます。
ただし、10分を超えた通話については30秒ごとに11円の料金が発生するため、時間管理が必要です。
このように、使い方次第で非常にお得なプランではありますが、ついうっかり話し過ぎてしまうタイプの方には向いていないかもしれません。
通話メインの方:時間無制限かけ放題
時間無制限かけ放題は、通話時間を気にせずに使いたい人に最適なプランです。
月額1,210円で、国内通話が何分でも何回でも定額で利用できます。
このプランを選ぶメリットは、何よりも「通話時間を気にしなくていい」という安心感にあります。
特に、家族や仕事で毎回の通話が長引く方には大きな魅力です。
例えば、遠方の両親とじっくり話したい、取引先との会話が1時間以上に及ぶといったケースにおいて、定額で利用できるのは非常に心強いポイントです。
もちろん専用アプリは不要で、スマホに標準搭載されている電話アプリからそのまま発信できます。
そのため、アプリを起動し忘れて通常料金がかかるといった心配もありません。
10分通話パックという選択肢もおすすめ
通話頻度は低いけれど、月に何度かは電話をかけることがある。
そんな方におすすめなのが「10分通話パック」です。こちらは月額110円で、最大10分間分(440円相当)の国内通話が割引される仕組みです。
このプランの強みは、使わなかった分の通話時間が翌月に繰り越される点にあります。
たとえば、ある月に電話を1回しか使わなかった場合でも、翌月にその分を追加して利用することが可能です。
毎月コンスタントに使うわけではないけれど、いざというときのために備えておきたい人には最適です。
もちろん、専用アプリは不要で標準の電話アプリから利用できますので、使い方で迷うこともありません。
ただし、29秒以下の通話も30秒単位に切り上げられる点や、対象外の通話番号がある点には注意が必要です。
このように、「かけ放題までは必要ないけど、完全な従量課金制もちょっと不安」という方にとって、非常にバランスの良い選択肢といえるでしょう。
かけ放題の通話方式はvolte?プレフィックス?
mineoの通話サービスでは、VoLTEとプレフィックスの両方が関係していますが、その使い分けには明確なルールがあります。
mineoでVoLTEが利用できるのは、標準の電話アプリから発信する通常通話に限られています。
これに対して、mineoでんわアプリやかけ放題オプションでの通話はプレフィックス方式となるため、VoLTEは無効になります。
この違いが意味するのは、通話料金を安くしたい場合はプレフィックス方式を選び、高音質な通話を重視する場合は通常通話を利用するという選択が必要になるということです。
たとえば、重要なビジネス通話ではVoLTEで通話し、日常のちょっとした会話はmineoでんわを使うといった使い分けが現実的です。
mineo自体はVoLTE対応のSIMカードを提供しており、端末とエリアが対応していればVoLTE通話が可能です。
しかし、前述のとおり、通話オプションを利用する際はVoLTEの高音質が適用されないため、選ぶプランや使い方によって体感される通話品質に差が出ることになります。
このように、mineoではコストと音質のバランスを取りながら、ユーザー自身が使い方を選べる自由度の高い設計となっています。
mineoの通話品質は?リアルな口コミから徹底分析
mineoのかけ放題は便利ですが、実際の通話品質が気になる方も多いはずです。
ここでは、他社との比較や利用者の声をもとに、mineoの通話品質を詳しく見ていきましょう。
楽天LINKやpovoとの比較から見える通話品質
mineoの通話品質は、同じ格安SIMサービスである楽天LINKやpovoと比較してどのように評価されているのでしょうか。
結論として、mineoは楽天LINKよりも通話品質が安定していると感じるユーザーが多い一方で、povoなどキャリア直系のサービスにはやや劣るという評価が見受けられます。
その理由は、かけ放題の通話がプレフィックス方式を採用していることにあります。
この方式では、キャリアの純正ネットワークではなく中継網を使って音声を送信するため、音声のクリアさに影響が出ることがあるのです。
例えば、ある利用者は楽天LINKと比較して「mineoの方が聞き返される回数が明らかに少ない」と感じている一方で、povoでは「まるで目の前で話しているかのような音質」との声もあります。
このように考えると、mineoの通話品質は楽天LINKよりも明らかに良好であるものの、povoのようなキャリア品質とまでは言い切れません。
よって、コストを抑えつつ、ある程度の音質を確保したい方にはmineoが適していますが、最高の通話品質を求める場合はキャリア系の選択肢も視野に入れる必要があります。
ユーザーの実体験レビューまとめ
mineoの通話品質に関するリアルな口コミを見ると「聞き取りやすさ」「遅延の有無」「安定性」に関する感想が多く見られます。
総合的に見ると、多くの利用者が「会話の内容はしっかり聞き取れるレベル」と評価しており、過度な遅延や途切れが頻発するケースは少ないです。
例えば「1時間以上の通話でも特に問題は感じなかった」「多少音がこもる瞬間はあるが、会話に支障はない」といった声が寄せられています。
その反面「稀にワンテンポ遅れるような感じがある」「周囲の雑音がやや気になる」といった指摘もあるため、利用環境によっては多少の違和感を覚える場合もあります。
前述の通り、mineoはVoLTE非対応のプレフィックス方式を採用しているため、キャリア純正の高音質通話には及びません。
しかし、IP電話と比べると通信の安定性は高く、ビジネスや日常使いにおいてストレスを感じる場面は限られているという印象を受けます。
このように、mineoの通話品質は、多少の音の変化やタイムラグを許容できる範囲であれば、実用性は十分にあると考えられます。
電波状況によって通話品質が変わる?
mineoに限らず、多くの通信サービスは利用場所や時間帯によって電波状況が大きく変動します。
そのため、通話品質も一定ではありません。
mineoも例外ではなく、混雑しやすい都市部や建物の内部では音声がこもったり、接続が不安定になるケースがあるようです。
例えば、「地下鉄の構内では相手の声が聞き取りにくくなる」「夕方の時間帯は少しラグが生じる」といった具体的な声が挙がっています。
これは、基地局の数や距離、建物の構造などが影響していると考えられます。
ただし、通話の大部分は中継回線を経由するため、データ通信とは違い、ネットが遅い時間帯でもある程度の品質は保たれる傾向にあります。
それでも、完全な品質を保証することは難しいため、重要な通話が多い方は事前に自分の利用エリアでの通信状態を確認しておくと安心です。
こうして見ていくと、mineoの通話品質は電波環境にある程度左右されるものの、全体としては大きな問題が起きにくい安定した仕組みになっているといえます。
mineoのかけ放題の特徴やおすすめプラン
mineoのかけ放題は、通話スタイルに合わせて柔軟に選べるのが特徴です。
かけ放題サービスの仕組みやコストパフォーマンス、便利な追加オプションについて詳しく見ていきましょう。
専用アプリ不要で使いやすい
mineoのかけ放題は、スマートフォンに最初から入っている「標準の電話アプリ」からそのまま利用できるという使いやすさが魅力です。
これは、アプリを切り替える手間を省けるだけでなく、発信時の操作ミスを防げるという意味でも大きな利点となります。
この仕組みがどれほど便利かというと、例えば高齢の家族にスマホを持たせる場合や、仕事中に素早く電話をかけたいときにも、いつもの操作でスムーズに通話ができるという安心感につながります。
特に、プレフィックス通話やIP電話では専用アプリを立ち上げなければならない場合が多いため、それと比べてもmineoの利便性は高いといえるでしょう。
ただし、標準アプリを使うことで、タイマー機能が使えないという不便さもあります。
たとえば10分かけ放題を利用しているとき、事前の通知や自動的に遮断するような機能はないので、気付かぬうちに超過してしまうケースがあるのです。
これを避けるには、事前にサードパーティ製の通話タイマーアプリをインストールしておくと安心です。
このように、mineoの使いやすい仕組みには利便性と注意点の両方が存在しますが、基本的には多くの人にとって非常に扱いやすいサービスといえるでしょう。
料金プランと組み合わせでどれが最安?
mineoでかけ放題を検討するうえで、気になるのはコストパフォーマンスではないでしょうか。
結論から言うと、通話の頻度や長さに応じて、最も安く抑えられるプランが異なります。
しかし、かけ放題+安さで見ると月額550円で何度でも10分以内の通話が可能な「10分かけ放題」がコストを抑えられることになります。
そして、月額料金プランの「マイそく:スーパーライト」が料金プランの中で月額250円と最安になっており、加え10分かけ放題サービスが550円となるので、かけ放題サービスと組み合わせると最安で800円で運用できることになります。
しかし、基本的にはあなたの通話スタイルに合わせて最適な組み合わせを選ぶことが重要なので、一律に「これが最安」とは言い切れません。
その他の通話オプション:スマート留守電とは?
mineoには、かけ放題とは別に便利な通話オプションとして「スマート留守電」というサービスも用意されています。
これは、従来のように音声を再生するだけではなく、録音されたメッセージを文字起こししてメールやLINEなどで確認できるという機能です。
このサービスが有効に働く場面として、たとえば電車の中や会議中で電話に出られないときがあります。
そんなときでも、スマート留守電を使えば、メッセージの内容をすぐに文字で把握できるため、対応の遅れを防ぐことができます。
とくに仕事で電話を多く使う方や、移動の多いライフスタイルを持つ方には非常に役立つでしょう。
利用には月額319円がかかりますが、初回は最大2か月間無料で試すことができるため、気になる方は一度体験してみる価値があります。
ただし、留守電の録音時には通話料(22円/30秒)が別途かかる点や、他の転送サービスと併用できない点には注意が必要です。
こうした補助的なオプションを組み合わせることで、mineoの通話環境をより便利で安心なものに整えることが可能です。
mineoかけ放題の注意点と落とし穴
mineoのかけ放題は便利な反面、知らないと損をしてしまうことがあるので、利用時の注意点や対象外の通話番号について詳しく解説します。
過去のかけ放題から変更する場合の注意点
現在は停止していて申し込み出来ませんが、過去のプラン「マイネオでんわ10分かけ放題」などから現在のかけ放題のサービスへ変更する場合は、申し込むタイミングに注意が必要です。
変更を申し込んだ時点で現在のかけ放題は即座に終了しますが、新しいプランの適用は翌月1日からとなるため、申し込みから月末までの通話は従量課金になります。
その理由は、mineoのかけ放題オプションが日割り計算ではなく月単位で適用される仕組みになっているからです。
仮に月の半ばで「無制限かけ放題」に切り替えた場合、その日から月末までは22円/30秒の通常通話料金が発生し、無制限で通話できるのは翌月になってからとなります。
例えば、10分かけ放題を使っていた人が、「やっぱり長電話が多いから無制限にしよう」と25日に変更を申し込んだ場合、残りの数日間は割引が適用されず、思わぬ高額請求になる可能性があります。
このような事態を避けるためには、変更は月末ギリギリまで待ち、日中のうちに申し込みを完了させるのが最も安全です。
mineoでは、変更申し込みの受付時間にも制限があるため、末日の20時以降は手続きができません。
これらの条件を理解したうえで、最適なタイミングを見極めることが重要です。
標準アプリ利用時の対策をする
mineoのかけ放題は、スマホに元から入っている標準の電話アプリを使用する仕組みですが、これが意外な落とし穴になることがあります。
それは、10分かけ放題を利用しているときに、通話時間の管理が難しいという点です。
多くの人が、10分以内に通話を終えるつもりでかけたつもりが、会話が弾んで気がつけば11分、12分と超過していたという経験をしています。
なぜなら、標準アプリには事前に設定した時間に強制終了するようなタイマー機能がないため、時間の感覚がつかみにくくなるからです。
このようなミスを防ぐためには、あらかじめタイマー機能があるアプリを併用するのが効果的です。
例えば、通話開始から9分30秒でバイブ通知を出すように設定すれば、通話を切るタイミングの目安になりますし、9分59秒で自動的に切れるように設定しておけば超過料金が発生する必要はありません。
また、通知音ではなく振動で知らせる設定にしておけば、外出先や会議中でも周囲に迷惑をかけずに通話時間を把握できます。
mineoの利便性は高いですが、このような細かい部分まで気を配ることで、無駄な課金を防ぎつつ安心して利用できるようになります。
通話対象外の番号がある!050は無料?
mineoのかけ放題は「国内通話が定額で利用できる」と聞くと、すべての番号に対応しているように思われがちですが、実際には一部の番号が対象外になっています。
特に注意したいのが、0120や0570などの特番、および一部のIP電話番号です。


たとえば、コールセンターでよく使われるナビダイヤル(0570)は、かけ放題の対象外であり、通常の通話料金が発生します。
実際にmineo公式が提示している注意事項の中にも、「弊社が別途指定する電話番号はかけ放題の対象外」と明記されています。
つまり、対象外の番号に発信した場合は、知らずに通話料金が加算されてしまうリスクがあるのです。
しかし、050から始まるIP電話宛の通話は、かけ放題の対象となっているので、基本的に無料で通話することが可能です。
但し、上記の通り対象外となる電話番号があるので、通話し放題という言葉のイメージに安心しきってしまう前に、対象範囲の確認を怠らないことが大切です。
mineoのかけ放題サービスの詳細まとめ
mineoのかけ放題サービスは、コストを抑えつつ通話の利便性を求める方に最適な選択肢です。
10分かけ放題や時間無制限かけ放題など、自分の通話スタイルに合わせて選べる点が魅力です。
標準の電話アプリで使える手軽さに加え、mineoでんわなどプレフィックス通話と併用すれば、さらに通話料を節約できます。
ただし、VoLTEによる高音質通話は利用できないため、音質を重視する方はキャリア回線との比較も検討が必要です。
仕組みや注意点を理解した上で、自分に合った通話プランを選びましょう。