通話料をできるだけ抑えたいと考えている方にとって、楽天モバイルの「楽天リンク」は非常に気になるサービスではないでしょうか。
特に、相手が他のキャリアを利用している場合でも本当に無料で通話ができるのか、不安に感じる方もいるかもしれません。
さらに、利用シーンによっては思わぬ料金が発生するケースがあるのかも気になるところです。
この記事では、楽天リンクが他社ユーザーとの通話でも無料なのか、またどのような場面で有料になるのかについて詳しく解説します。
楽天リンクの利用を検討している方や、すでに使っているものの料金の仕組みが不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
楽天リンクは他社キャリアでも無料通話できる？
楽天モバイル以外の回線でも無料！
結論から言うと、楽天リンクを利用すれば楽天モバイル以外の回線に対しても国内通話は無料です。
発信相手がマイネオ、ワイモバイル、auなど他のキャリアを利用していても、楽天リンクを通じてかけた通話であれば追加料金が発生しません。
もちろん、通話の相手が楽天リンクを使用していなくても問題ありません。
よって、多くのケースでは通話料を気にせず話せるのが大きなメリットです。
しかし、詳しくは後述しますが注意が必要なポイントも多くあります。
例えば「特殊番号」と呼ばれている一般的な固定電話などとは違った番号へかける場合、楽天リンクを利用していても通話料金が発生します。
海外からの発信は無料？
楽天リンクは、海外から日本国内への発信であっても、特定の国と地域に限り通話料金が無料になります。
これは、楽天モバイルが「海外指定エリア」として設定している地域に限られるため、出張や旅行で日本へ連絡する際には非常に便利なサービスです。
ただし、すべての国や地域が対象ではありません。
例えば、アメリカやヨーロッパの主要国は対象になることが多い一方で、一部の国や地域では無料通話の対象外となる場合があります。
海外から日本に通話する機会がある方は、出発前に楽天モバイルの公式サイトで対象国リストを確認しておくと安心です。
また、海外で楽天リンクを利用する際には、現地の通信環境が影響することがあります。
Wi-Fiが不安定な場所や電波状況の悪いエリアでは、音声が乱れたり通話が切断されたりする可能性があるため、その点にも留意しましょう。
他キャリアでも使える？
楽天リンクは楽天モバイルの契約者だけが利用できる専用の通話アプリです。
他キャリアの回線を利用している方は、楽天リンクのアプリをインストールしても利用することはできません。
これは、楽天リンクが楽天モバイルのデータ通信網を活用して通話やメッセージ機能を提供する仕組みだからです。
そのため、楽天リンクの機能をフルに活用したい場合は、楽天モバイルの契約が必須となります。
楽天モバイル契約者以外の方が通話料金を気にせず利用するためには、LINE通話や他のインターネット通話アプリの活用が現実的な選択肢となるでしょう。
楽天リンクは、楽天モバイルユーザー専用の強力な無料通話アプリであり、その恩恵を受けるためには楽天モバイルの契約が必要である点を理解しておくことが重要です。
楽天リンクで有料になるケースとは？
楽天リンクは基本的に無料で通話が利用できますが、特定の条件では料金が発生する場合がありますので以下で詳しく解説します。
通話料が発生する電話番号をチェック
楽天リンクを利用していても、特定の番号へ発信した場合には通話料金が発生します。
例えば、「0570」から始まるナビダイヤルや「0180」のテレドームなどの番号が該当します。
これらは一般的に企業の問い合わせ窓口やチケット予約センターなどで使用される番号です。
さらに「#7119」や「#8000」などの3桁や4桁の特番も無料通話の対象外となります。
これらは救急相談ダイヤルや各種サポート窓口として利用される番号のため、知らずに発信してしまうと料金が発生するので注意が必要です。
無料通話の対象になるか不明な場合は、事前に楽天モバイルの公式サイトで確認するのが安心です。
標準の電話アプリから発信した場合
楽天リンクを利用していても、標準の電話アプリから発信した場合は通常の通話料金が発生します。
中でも、iPhoneを利用してる方は注意が必要で、楽天リンク以外からの着信は標準アプリの履歴に残る仕様になっているため、ついうっかりして発信すると通話料がかかってしまいます。
もし、楽天リンクではなく標準の通話アプリで発信してしまった場合、国内通話は30秒あたり22円が課金されます。
その為、長時間の通話になると予想以上の請求になることがあります。
これは楽天リンクと標準の電話アプリが別のシステムで動作しているために起こる問題です。
通話料の発生を避けるためには、着信があった際に楽天リンクの履歴を確認し、必ず楽天リンクアプリから折り返すようにしましょう。
特に急いでいるときや無意識に電話をかけてしまいがちなので、アプリの使用方法を意識することが重要です。
SMSの送信は一部有料
楽天リンクでは、SMSの送信も基本的に無料で利用できます。
しかし、iPhoneを利用している方に限っては、一部のケースで料金が発生します。
具体的には、楽天リンクを利用していない相手にSMSを送信する場合、iPhone標準のメッセージアプリが起動してしまい、その際に送信料金がかかる仕組みです。
例えば、iPhoneで楽天リンクにログインしていても、相手が楽天リンクを利用していない場合やログインしていない場合は、標準のメッセージアプリから送信され、1通あたり3.3円（70文字ごと）の料金が発生します。
これを防ぐには、SMSを送る際に相手が楽天リンクを利用しているかを事前に確認し、確実に楽天リンクから送信するようにしましょう。
一方、Androidユーザーは楽天リンクを利用している限り、相手がどのキャリアを使っていても原則としてSMSは無料です。
この違いをしっかり把握し、無駄な通信費を発生させないように注意しましょう。
楽天リンクの利用で知っておきたいポイント
楽天リンクは便利な無料通話アプリですが、利用するうえで押さえておくべきポイントがありますので、以下で具体的に解説します。
楽天リンクとかけ放題オプションの違い
楽天リンクは、楽天モバイルが提供する無料通話アプリで、国内の携帯電話や固定電話への通話が回数や時間に関係なく無料で利用できます。
一方「15分かけ放題オプション」は、月額1,100円の有料サービスで、1回15分以内の国内通話が無料になる仕組みです。
この2つのサービスは、利用するアプリや通話の仕組みに違いがあります。
楽天リンクはデータ通信を利用するため、楽天モバイルの電波が弱い場所では通話が不安定になることがあります。
特に、屋内や地下などで電波が届きにくい場所では、音声が途切れたり通話が切断されたりするケースが少なくありません。
しかし「15分かけ放題オプション」は、通常の電話回線を使用しているため、通信環境が不安定な状況でも安定した通話が可能です。
重要なビジネスの電話や通話品質を重視したい場面では「15分かけ放題オプション」の利用が安心でしょう。
楽天リンクは通話時間が無制限であるため、長時間の通話が多い方にとっては非常に便利なサービスです。
ただし、楽天回線の電波状況が悪い地域に住んでいる方や、安定した通話を求める方には「15分かけ放題オプション」の方が適しています。
利用シーンに応じて、どちらのサービスが最適かを選ぶとよいでしょう。
PC版楽天リンクでの利用方法と注意点
楽天リンクはスマートフォン向けのアプリとして知られていますが、PC版も利用できます。
デスクトップやノートパソコンに楽天リンクのアプリをインストールし、スマートフォン版の楽天リンクと同期することで、PCからも通話やメッセージの送受信が可能です。
仕事中にPCで作業しながら電話をかけたい場合や、スマートフォンのバッテリーを節約したいときに役立ちます。
PC版の利用には、スマートフォン版の楽天リンクにログインした状態で、同じ楽天IDでPC版にログインする必要があります。
同期が完了すると、通話履歴や連絡先情報がPCとスマートフォンの両方で共有され、スムーズに利用できます。
ただし、PC版はスマートフォン版と比べると一部機能に制限があります。
例えば、着信の際にスマートフォンでのみ通知される仕様のため、PC版では着信にすぐ対応できない場合があります。
加えて、PC版では特定の端末環境やインターネット接続の状態によって音声が途切れやすいこともあるため、利用する際は安定した通信環境の確保が重要です。
PC版楽天リンクは、スマートフォンの代わりとして完全に置き換えられるわけではないものの、シーンに応じた活用をすることでより便利に利用できます。
楽天リンクは相手が楽天じゃない時も無料で使える？まとめ
楽天リンクは、楽天モバイルの契約者が利用できる無料通話アプリで、国内の携帯電話や固定電話に対して時間や回数を問わず無料で発信できるのが大きな魅力です。
相手が楽天モバイルユーザーでなくても無料で通話が可能なため、コストを抑えつつ幅広い相手と連絡が取れます。
ただし、0570や0180などの特殊番号、災害伝言ダイヤルやナビダイヤルへの発信は料金が発生するため、事前に対象番号を確認しておくことが大切です。
さらに、標準の電話アプリからの発信や、iPhone利用者が楽天リンク以外のユーザーにSMSを送る場合も料金がかかるため注意が必要です。
また、PC版楽天リンクは通話やメッセージの送受信が可能ですが、一部の機能が制限されるため、スマートフォン版と併用するのが安心です。
楽天リンクは、通話料を節約したい方には非常に便利なツールですが、利用方法や注意点を理解し、最適な活用法を選ぶことが重要です。
