スマホ1台で外出先でもインターネットに接続できる「テザリング」は、ビジネスや日常生活でも便利な機能のひとつです。
中でも楽天モバイルのiPhoneを使ったテザリングは、手軽に始められることで注目を集めています。
しかし、設定方法が分かりにくかったり、どう使えば快適なのか迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、楽天モバイルでiPhoneテザリングを利用するための設定手順から、日常的に役立つ活用のコツまで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
楽天モバイルでiPhoneテザリングの基本や設定方法
テザリングはオプションで無料?有料?
結論から言えば、楽天モバイルでのテザリング利用には追加料金がかかりません。
つまり、契約しているスマートフォンの料金プランの範囲内で、追加申し込みや課金をすることなくテザリングが可能です。
なぜなら楽天モバイルでは、テザリング機能が標準で含まれているからです。
特別なオプションを付ける必要もなく、すぐに利用できる点は非常に利便性が高いといえます。
例えば他の大手キャリアでは、一部プランにおいてテザリング利用が制限されていたり、追加料金が必要な場合があります。
しかし楽天モバイルでは、こうした面倒な条件がないため、初めて利用する方でも安心して使い始めることができるでしょう。
ただし、スマホ自体がテザリングに対応している必要がありますので、事前にお使いの機種が楽天モバイルでテザリング可能かどうかを確認しておくと確実です。
iPhoneでのテザリング設定方法
iPhoneでテザリングを始めるには、まず設定アプリから操作する必要があります。
とても簡単で作業自体は非常にシンプルなので、初めて利用する方でも数分もあれば完了します。
なぜ簡単に始められるかというと、iPhoneには「インターネット共有」という機能があらかじめ備わっているからです。
この機能をオンにするだけで、他のデバイスとインターネット接続を共有できます。
やり方としては、まず「設定アプリ」を開き「モバイル通信」に進みます。
そこから「インターネット共有」をタップし「ほかの人の接続を許可」をオンにすると準備は完了です。
画面に表示されるWi-Fiのパスワードを確認して、接続したい機器で入力すれば通信が始まります。
ウインドウズパソコンでは、スタートメニュー(歯車アイコン)からWindowsの設定画面を表示し「ネットワークとインターネット」をクリックすれば、画面左側に「Wi-Fi」という項目があるのでクリックします。
Wi-Fi設定の画面が開いたら「利用できるネットワークの表示」をクリックすると、iPhoneの名前が表示されるのでクリックし、パスワードを入力すれば接続可能です。
このようにしておけば、Wi-Fiルーターを持ち歩く必要もなく、外出先でもすぐにインターネット接続ができるようになります。
他デバイスの接続パターンは3種類
iPhoneでのテザリングには複数の接続方法があり、それぞれの特徴を理解しておくと使い分けがしやすくなります。
なぜ接続方法に違いがあるのかというと、利用シーンや接続機器によって適した方式が異なるからです。
iPhoneでは主にWi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続の3種類が用意されています。
例えば、ノートパソコンやタブレットをケーブルなしでつなげたい場合は、Wi-Fi接続が便利です。
これなら複数のデバイスにも対応できます。逆に、より安定した通信を求めるときやスマホの充電をしながら使いたいときは、USB接続が最適です。
Bluetooth接続は通信速度は劣りますが、バッテリーの消耗を抑えたいときに向いています。
これらの方法を理解しておけば、用途に合わせた使い方ができ、無駄なストレスを避けることができるでしょう。
テザリングは何ギガまで利用可能?
楽天モバイルでテザリング機能を利用しても、基本的にデータ容量の上限が設けられていません。
つまり、たくさん使っても追加料金が発生しないのが特徴です。
例えば、楽天モバイルが提供する「Rakuten最強プラン」は、楽天回線エリアだけでなくパートナー回線のエリアでも制限なく利用できるようになっています。
そこで、パソコンでオンライン会議をしたり、タブレットで動画を視聴したりして、ギガ無制限ラインの20GB以上利用しても請求されるのは3,278円です。
このように、大量のデータを利用しても請求は料金プランが基本となるので、大容量の通信が必要な場合でも、安心してテザリングが活用できます。
ただし、公式には「公平な利用のために速度制限を行う場合がある」とされているため、長時間にわたって大容量通信を行う場合は多少の制御が入る可能性もあります。
また、当然ですが使った分だけ請求されるので、テザリングのデータ利用分も請求されるので覚えておいてください。
あくまで「テザリング機能」を使うのは無料と言うだけです。
とはいえ、他社と比較しても非常に柔軟で使いやすく、ヘビーユーザーにとっても満足度の高いサービスといえるでしょう。
iPhoneでテザリングを使うメリットとデメリット
iPhoneでテザリングを活用することで得られる便利さは大きいですが、同時に注意点も存在しますので、その利点とリスクを具体的に解説していきます。
テザリングでスマホ1台がWi-Fiルーターに変身
iPhoneでテザリングを使えば、インターネット環境がない場所でもスマホだけでパソコンやタブレットをネットに接続できます。
つまり、スマホが1台あればWi-Fiルーターのような役割を果たせるのです。
その理由は、iPhoneが契約中のモバイル通信回線を他の機器と共有できる機能を備えているからです。
この共有機能は「インターネット共有」としてiPhoneに搭載されており、特別なアプリや追加の契約がなくても簡単に使い始められます。
例えば、出先で急にノートパソコンを使って作業をしたいときや、カフェなどの公共Wi-Fiが不安な場所での接続に、iPhoneのテザリング機能が役立ちます。
特に、ポケットWi-Fiのように別の端末を持ち歩く必要がないため、荷物を減らしたい人にとっては大きなメリットになるでしょう。
このように、iPhoneのテザリングは利便性が高く、外出先でも自分専用のネット環境を手軽に整えられる手段として活用できます。
バッテリー消費や速度制限に注意
テザリングは便利な反面、スマホの電力や通信容量に負荷がかかることを忘れてはいけません。
特に長時間利用すると、スマホのバッテリーが急速に減少しやすくなります。
これは、iPhoneがテザリング中に常に電波を発信し続けることで、通常の利用時よりも高い電力を必要とするためです。
さらに、他のデバイスからの通信要求を受け続けることで処理負荷も増え、本体が熱を持つ場合もあります。
例えば、動画視聴やファイルのダウンロードなど、大容量通信を行うとバッテリーは短時間で減ってしまいます。
こういった場面では、スマホを充電しながら使えるUSB接続を選ぶことで、バッテリー切れを防ぐ対策になります。
加えて、どれだけ通信量が無制限のプランであっても、楽天モバイルを含む多くのキャリアでは、極端に多くの通信が発生した際に速度制限が行われる可能性があります。
たとえば、オンラインゲームや長時間の高画質動画視聴などを頻繁に行うと、制限がかかることもあるため注意が必要です。
このため、テザリングを快適に利用するには、使用時間や通信量を意識しながら、必要に応じてモバイルバッテリーや通信量の確認ツールを活用することが望ましいと言えるでしょう。
契約不要で荷物も減らせる手軽さ
iPhoneのテザリングは、新たに契約を結ぶ必要がないため、非常に手軽に利用できます。
スマホ1台でネット環境を整えられることから、荷物が増えず、持ち歩きの負担も感じにくくなるでしょう。
このように言える理由は、iPhoneがもともと持つインターネット共有機能をそのまま活用できるからです。
別の機器やルーターを購入したり、通信会社との新たな契約を交わしたりする必要はありません。設定も簡単で、数分で完了します。
例えば、外出先でパソコン作業が必要になったとき、ポケットWi-Fiが手元にないと通信手段が限られます。
そんなときでも、スマホ1台あればすぐに対応できるため、仕事のチャンスを逃さずに済むかもしれません。
さらに、旅行や短期の出張といった一時的な利用にも適しており、回線契約やレンタル手続きにかける時間を省ける点も魅力です。
こうした場面では、機動力の高さが大きな武器となるでしょう。
通信速度や安定性でポケットWi-Fiに勝てる?
テザリングは便利ではありますが、通信速度や安定性の面ではポケットWi-Fiに劣ることがあります。
特に、高速通信を求める場面では差が出やすくなるため、注意が必要です。
その理由は、テザリングがスマホ本体の回線を共有する仕組みであるため、スマホ自体の通信状況や同時使用の負荷によって影響を受けやすいからです。
Wi-Fiルーターと比べて、複数機器との同時接続や長時間利用時の安定感はどうしても下がりがちです。
例えば、在宅勤務中にパソコンでオンライン会議をしつつ、別の端末で動画を視聴するような場面では、テザリングよりも専用のポケットWi-Fiの方が安定して動作します。
テザリングでは、通話が入った際に通信が中断されることもあり、ビジネスの場面ではストレスにつながる可能性があります。
ただし、短時間の利用や1台だけの接続であれば、テザリングでも大きな問題は感じにくいかもしれません。
このため、どちらを選ぶかは利用環境や用途に応じて見極めることが重要です。
特に通信品質を重視したい場合は、事前にテスト利用しておくと安心です。
楽天モバイルのテザリングを安心してに使うコツ
セキュリティ対策も忘れずに
テザリングは便利である一方で、他人にアクセスされるリスクも持ち合わせています。
自分の通信を守るためにも、セキュリティ対策は欠かせません。
その理由は、テザリング時に発信されるWi-Fi電波が周囲にも届いているためです。
仮にパスワードの設定が甘いと、知らない人からの不正アクセスにつながる恐れがあります。
特にカフェや駅など人が多い場所では、電波を受信できる範囲も広がるため、注意が必要です。
例えば、「password」や「12345678」など、簡単に推測されやすいパスワードを使っていると、無防備な状態と言わざるを得ません。
推測しにくい文字列や記号を組み合わせることで、セキュリティの強度を高められます。
さらに、テザリングを使い終わったら、必ず機能をオフにしておく習慣をつけることも大切です。
万が一、意図せず長時間電波を発し続けてしまうと、それだけでセキュリティリスクが高まります。
このような対策を日常的に意識することで、テザリングをより安全かつ快適に活用できる環境が整っていきます。
設定ミスや接続トラブルの対処法
テザリングがうまくつながらないと感じたときは、設定ミスや一時的な不具合が原因であることが少なくありません。
まずは落ち着いて確認することが大切です。
なぜなら、接続エラーの多くは基本的な操作の見落としから生じているためです。
例えば、iPhoneの「インターネット共有」がオフになっていると、他の端末からの接続はできません。
モバイルデータ通信そのものが無効になっていないかも、合わせて確認するべきポイントです。
仮に接続状態が不安定であった場合は、スマホと接続先の端末を一度再起動することで改善されるケースがあります。
また、Wi-Fiのパスワードが変更された際に、接続先が古い情報を記憶していると、接続が弾かれる可能性もあります。
このときは、パスワードを削除してから再入力するとスムーズにつながることが多いです。
さらに、スマホのOSやアプリが古い場合も、テザリング機能に影響が出ることがあります。
常に最新の状態に保っておくことで、トラブルの予防につながるでしょう。
楽天モバイルでiPhoneテザリングまとめ
楽天モバイルのiPhoneテザリングは、設定が簡単で追加料金も不要なうえ、データ無制限プランによって気軽に利用できる点が魅力です。
外出先でもスマホ1台でネット環境を整えられる手軽さは、荷物を減らしたい人や短時間だけ通信したい人にとって大きなメリットになります。
ただし、バッテリー消費の速さや、通信の安定性が場面によっては課題となる場合もあるため、使い方には工夫が必要です。
接続トラブルやセキュリティ対策を意識しながら利用することで、テザリングをより快適に活用できるでしょう。