iPhoneを買い替える際に、少しでもお得に手放したいと考える方は多いのではないでしょうか。
最近では、携帯キャリア各社が下取りサービスを提供しており、その中でも楽天モバイルの下取りに注目が集まっています。
とはいえ、「本当に他社より高く売れるの?」「査定は厳しくないの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、楽天モバイルのiPhone下取り価格は本当に高いのかを検証しながら、査定基準の詳細や他社との違いについてもわかりやすく紹介していきます。
楽天モバイルのiPhone下取りは高いか?他社と比較
以下は主要キャリアにおける、iPhone各モデル(SIMフリー)の下取り価格(良品)比較です。
各キャリアのiPhone下取り価格
機種名 | 楽天モバイル | ドコモ | ワイモバイル |
iPhone 11 64GB | 9000 | 9000 | 18000 |
iPhone 12 64GB | 20500 | 18000 | 28080 |
iPhone 13 128GB | 34800 | 36000 | 36000 |
iPhone 14 128GB | 46640 | 43000 | 41760 |
iPhone 15 128GB | 63890 | 48000 | 55440 |
iPhone SE3 64GB | 16050 | 14000 | 15840 |
楽天モバイルは最新機種(iPhone 15など)の下取り価格が高い傾向となっており、Y!mobileはiPhone 11以前の古い機種に強い傾向があります。
特にiPhone 11は楽天やドコモの約2倍の下取り価格となっており、古い機種に関してはワイモバイルがおススメになるかもしれません。
ドコモは全体的にやや控えめな価格設定ですが、iPhone 13など一部機種では最も高いこともあるので、見逃せません。
全体的にみると、楽天モバイルの下取り価格は高い傾向があるが、安い機種も中にはある、ということが分かります。
但し、上記の下取り価格はあくまで「良品」の場合となっており、画面割れや不具合がある場合は半額以下になることもあるので、注意してください。
楽天モバイルのiPhone下取りと他社との違い
楽天モバイルの下取り制度は、使いやすさや条件面で独自の特徴があるので、その魅力や他社との比較ポイントを解説していきます。
楽天会員なら誰でも使える手軽さが魅力
楽天モバイルの下取りサービスは、楽天モバイルの契約がなくても利用できる点が大きなポイントです。
なぜなら、楽天会員であることさえ満たせば、誰でも申し込めるからです。
特に、すでに楽天市場や楽天トラベルを使っているユーザーにとっては、新たなアカウント作成などの手間が不要なため、非常にスムーズにサービスを開始できます。
実際の手続きもオンラインで完結し、申し込み後は配達員が自宅まで端末を引き取りに来てくれるため、郵送の準備や外出の必要がありません。
つまり、使わなくなったiPhoneを自宅にいながら簡単に手放せる仕組みが整っているのです。
機種購入が不要!買取だけの利用も可能
楽天モバイルの下取りサービスは、端末の購入を条件としていないため、いわゆる「買取」だけの利用ができます。
この特徴は、他社の多くの下取り制度とは異なる点です。
たとえば、大手キャリアでは新機種の購入を前提として下取りが行われることが一般的です。
しかし、楽天モバイルでは不要な端末を処分するだけの目的で利用できるため、柔軟な使い方が可能です。
たとえ楽天モバイルで新しい端末を買う予定がない場合でも、古いiPhoneの処分先としてこのサービスを選ぶことができるのは、利便性の高い選択肢といえるでしょう。
そのうえ、下取り金額は楽天キャッシュとして還元され、さまざまな楽天グループのサービスで使えるため、現金以外の形でも有効活用ができます。
他キャリアの下取り制度との違いは?
他社の下取り制度と比較すると、楽天モバイルのサービスにはいくつか明確な違いがあります。
まず、下取りの対象範囲が広く、他社で購入したiPhoneでも対象となる点が特徴です。
そして、申込みから製品回収、査定完了までの手続きが完全にオンラインで行えるため、ユーザーの負担が少ない点も評価できます。
その反面、楽天モバイルでは店舗での下取り受付を行っておらず、全てのやり取りがインターネット上で完結します。
この点が、店頭でのサポートを求めるユーザーにとってはデメリットと感じられるかもしれません。
また、還元方法が「楽天キャッシュ」限定であることも、現金での支払いを希望する人にとっては選びづらい理由となる可能性があります。
それでも、楽天サービスを普段から利用している人にとっては、非常に相性の良い制度と言えるでしょう。
楽天モバイルの下取りでの査定基準とは
査定価格は製品の状態によって大きく変動しますので、評価基準や判定の違いによって何がどう変わるのかを詳しく見ていきましょう。
良品扱いの条件とは?傷の基準に注意
良品と判断されるには、見た目の印象だけではなく、細かなチェックポイントをクリアしている必要があります。
なぜなら、楽天モバイルでは「使用感が少なく、傷が軽度であること」が明確に定義されており、複数の軽微な傷がある場合でも減額の対象になることがあるからです。
例えば、本体にうっすらとした擦り傷が1~2か所ある程度なら良品に含まれる可能性がありますが、それが複数に増えると「画面損傷品」扱いになることがあります。
この判断基準はとても厳密で、傷の深さが爪に引っかかる程度であったり、画面全体に渡る薄い擦り傷があったりすると、良品扱いにはなりません。
そのため、見た目はキレイでも自分で判断せず、可能であれば事前に光の下で細かく状態を確認しておくと安心です。
査定の結果に納得できずとも、再査定は受け付けていないため、事前のチェックがとても重要です。
よくある下取り不可の例
楽天モバイルで下取りが不成立になる最大の理由は、端末の状態が基準を満たしていないことです。
電源が入らない、ロック解除がされていない、盗難品の疑いがあるといった条件に該当すると、査定額は0円と判定されてしまいます。
その理由は、これらの端末が再販やリユースの対象にならず、安全性や法的リスクを伴うからです。
例えば、iPhoneの「探す」機能が有効になっていたり、アクティベーションロックが解除されていないと、業者側で使用不可と判断されるケースが非常に多く見られます。
これを避けるためには、事前に設定を見直し、確実に初期化やロック解除を済ませることが求められます。
もし自分で判断が難しい場合は、公式ガイドやサポートページで確認してから申し込みを行うと安心です。
画面損傷品と外装損傷品の査定が統一
以前は画面に損傷がある場合と本体の外装に問題がある場合で、査定金額が異なっていました。ですが、現在はこの2つのカテゴリが同一の査定基準にまとめられています。
これは、実際のユーザーからの不満や、査定基準の分かりづらさを見直す形で改善されたと考えられます。
特に、画面に目立つヒビがあるだけで大きく減額されるケースがあり、納得感に欠けるという声も多く聞かれました。
統一後は、画面の割れや変色、液晶の線といった症状も、本体の外装に大きな傷があるケースも、同一価格帯で査定されるようになっています。
このため、多少のダメージが複数の箇所にある端末でも、極端な減額を避けられる点はユーザーにとって大きなメリットです。
逆に言えば、過去よりも査定のバランスが整っているため、自信を持って端末を送る人も増えているかもしれません。
返却を希望する際の注意点
査定結果に納得できず、端末の返却を希望する際には、いくつかのルールに注意する必要があります。
まず、返却が可能になるのは、申し込み時に「査定価格が見積もりより下がった場合に下取りをしない」に同意していたケースのみです。
そのうえで、査定結果が0円だった場合には自動的に下取り不成立となり、楽天モバイル側が送料を負担して端末を返送してくれます。
ただし、0円でない限りは返却時の送料が自己負担になるため、あらかじめ覚えておく必要があります。
さらに、返送された端末の状態や中身については楽天モバイルでは責任を持たないと明記されており、元の状態と違っていても保証はされません。
このように、返却を選ぶ際はルールを理解した上で、慎重に判断することが求められます。
下取りで楽天キャッシュ受け取りまでのスケジュール
査定完了までの日数と進捗確認の方法
iPhoneの下取りを申し込んだ後、実際の査定が完了するまでには一定の時間がかかります。
結論から言えば、端末が楽天モバイルに到着してから査定結果の通知までには約7日程度を見込んでおくのが良いでしょう。
これは、専門の検品業者が一台一台の状態を確認する工程を経るためです。
進捗状況については、「手続き状況」のページからいつでも確認できます。
申し込み時に発行された控えや、配送時に渡される問い合わせ番号を手元に用意し、ヤマト運輸の追跡システムを使って配送の進み具合もチェックしておくと安心です。
製品の到着が遅れた場合には査定金額が変更されることもあるため、できるだけ早めに受け渡しを済ませておくことが大切です。
楽天キャッシュが付与されるまでの期間と使い道
査定が完了した後、楽天キャッシュが実際に反映されるまでにはもう少し時間がかかります。
おおよその目安としては、査定価格が確定してから1ヶ月から1ヶ月半ほどでキャッシュがチャージされます。
このタイムラグは、査定後に行われるシステム処理や、楽天側の付与スケジュールによるものです。
付与された楽天キャッシュは、楽天市場や楽天トラベルといったオンラインサービスはもちろん、楽天ペイを通じてコンビニやスーパーなどの日常の買い物でも利用できます。
さらに、公共料金の支払いにも使えるため、現金のような感覚で幅広く活用することが可能です。
こうした点から、キャッシュの用途を事前にイメージしておくことで、付与後の使い道に迷うことがなくなります。
急ぎで現金化したい場合の代替手段
楽天キャッシュが反映されるまでの期間はやや長いため、急ぎで資金化したい方にとっては不便に感じられるかもしれません。
このような場合、別の手段を検討することが現実的です。
例えば、即日で現金を受け取れる買取業者を利用する選択肢があります。
特に店頭買取に対応している業者であれば、その場で査定から支払いまでを完了できるため、急いで現金が必要な場合には適しています。
ただし、楽天モバイルの下取りよりも査定額が低くなるケースがあるため、価格とスピードのバランスを見極めることが大切です。
どの手段を選ぶにせよ、自分にとって何を優先したいのかを明確にすることで、後悔のない選択につながります。
iphoneを下取り出す前にやることをチェック!
バックアップから初期化、ロック解除までの準備
iPhoneを下取りに出す前に最も大切なのは、個人情報を安全に守るための準備です。
事前に行うべき基本操作は「データのバックアップ」「ロックの解除」「初期化」の3つです。
なぜこれらが必要かというと、個人情報が残ったままの端末では下取りが受け付けられない場合があるからです。
まず、写真や連絡先などを失わないように、iCloudやiTunesでバックアップを取りましょう。
次に「iPhoneを探す」機能をオフにし、Apple IDからサインアウトすることが必要です。
これを忘れてしまうと、アクティベーションロックが解除されないままになり、査定対象外になってしまいます。
そして最後に、端末を初期化してすべてのデータと設定を消去します。
この作業を行うことで、下取りに出す端末が完全に個人の利用履歴から切り離され、安全な状態となります。
本人確認書類と申し込み手続きの流れ
楽天モバイルの下取りサービスでは、申し込み時に本人確認が求められます。
そのため、事前に確認書類の準備と手続きの流れを理解しておくことが大切です。
ここでのポイントは、正確な情報と書類の提出が、申し込みの成否に直結するという点です。
まず、本人確認書類としては運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きかつ現住所の記載があるものが必要です。
撮影時には、文字がぼやけていないか、四隅が切れていないかなども確認しましょう。
その後、楽天の専用フォームから下取り希望の端末情報を入力し、書類をアップロードします。
このとき、製品の引き取り希望日時も合わせて指定するため、受け取り可能な日程を事前に検討しておくとスムーズです。
なお、登録住所と本人確認書類の住所が一致していないと、申し込みが無効となってしまうため注意が必要です。
データ消去後にやってはいけないこととは
iPhoneを初期化した後は、そのままの状態で保つことが非常に重要です。
なぜなら、初期化後に誤って設定やアカウントを再度紐づけてしまうと、せっかくの準備が無効になってしまうからです。
例えば、誤ってApple IDで再ログインしてしまうと、「iPhoneを探す」が自動的にオンになり、アクティベーションロックが再びかかってしまいます。
そうなると、下取り時に再びロック解除が求められ、手続きがストップする可能性があります。
さらに、充電切れの状態で渡すのも避けたほうが良いでしょう。
というのも、楽天モバイルでは、電源を入れたままにできない端末は下取り不可とされているため、最低限のバッテリー残量を確保した状態で渡すことが求められます。
このように、準備が整ったら、余計な操作をせずにそのままの状態で保管しておくことが、安全な下取り完了への近道です。
楽天モバイルのiPhone下取りは高い?まとめ
楽天モバイルのiPhone下取りサービスは、楽天会員であれば誰でも利用でき、契約中でなくても申し込める利便性が魅力です。
査定は「良品」「画面損傷品」「外装損傷・機能不具合品」の3段階で、価格は状態により大きく変動します。
下取り金額は楽天キャッシュで還元され、楽天市場やコンビニなどで幅広く使用可能です。
ただし、現金化はできず、キャッシュの付与にも1カ月以上かかるため、即時現金化を希望する人には不向きです。
一方、楽天サービスを日常的に利用している人にとっては非常に使い勝手の良い仕組みです。
また、キャンペーンを併用すれば、ポイント還元などでさらにお得になるチャンスもあります。
申し込み前には、ロック解除や初期化といった準備を忘れずに行い、端末の状態に応じた最適な選択を心がけましょう。