「楽天モバイルの家族割って、今すでに契約してる人でも使えるの？」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
家族割というと、つい新規契約者向けの特典のように感じてしまいますが、楽天モバイルの場合は少し事情が異なります。
本記事では、現在楽天モバイルを利用中の既存ユーザーが家族割の対象になるのか、また、どのように活用できるのかをわかりやすくご紹介します。
これから家族で通信費を見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
楽天モバイルの家族割は既存ユーザーでも使えるの？
結論から言うと、すでに楽天モバイルを利用している人でも家族割の対象になります。
そこで、家族割の仕組みや使い方について詳しく見ていきましょう。
新規契約なしで家族割が使える
楽天モバイルの既存ユーザーの場合、新規契約をしなくても家族割の「最強家族プログラム」を利用できます。
家族割は、現在契約中の回線そのままで申し込み可能な点が特徴です。
その理由は、楽天モバイルが新規ユーザー獲得だけでなく、既存ユーザーの囲い込みにも力を入れているからです。
すでに楽天モバイルを使っている家族が代表者となってグループを作成し、ほかの家族の回線をそのグループに招待するだけで、家族割が適用されます。
よって、わざわざ解約して再契約したり、新しい名義で申し込んだりする必要はありません。
この手軽さは、既存ユーザーにとって大きなメリットだといえます。
ただし、グループの上限や他のグループに参加していないことなど、一定の条件がある点には注意が必要です。
現在の回線を活用し割引を受ける方法
現在使っている楽天モバイルの回線をそのまま使い、割引を受けることができます。
そのためには、まず家族の中の誰かが「代表者」としてグループを作成する必要があります。
代表者が作成したグループに、家族のメンバーが招待リンクから参加する形で登録すれば、それぞれの回線で月額110円の割引が適用されます。
このように、すでに使用中の回線を活かして手間なく割引を得られるのは魅力的です。
ただし、参加する回線はすべてRakuten最強プランかデータタイプのRakuten最強プランに加入している必要があります。
古い料金プランでは対象外になる可能性があるため、プランの見直しも忘れずに行いましょう。
同じ名義でも複数回線に適用できる
楽天モバイルでは、1人で複数の回線を契約している場合でも、それぞれの回線に家族割を適用できます。
この制度は2024年7月9日から可能となった新しい仕組みで、同一名義でも各回線に個別の割引を適用できるのがポイントです。
なぜこの仕組みが導入されたかというと、1人でスマホ・タブレット・仕事用端末など複数の回線を持つユーザーが増えているからです。
例えば、自分のスマホと子どものスマホを同じ名義で契約していても、それぞれをグループに追加すれば、それぞれ110円の割引が受けられます。
ただし、すべての回線に対してグループへの参加手続きが必要で、単に同じ名義だからといって自動的に割引になるわけではありません。
この点はしっかり理解しておく必要があります。
楽天モバイルの家族割におけるルールや注意点
楽天モバイルの家族割には、グループ作成や招待、対象となる「家族」の範囲に独自のルールがあります。
代表者は誰でもなれる？年齢や条件の変更点
家族割グループを作るには、まず「代表者」が必要です。
従来は18歳以上であることが条件でしたが、2024年7月9日以降はこの年齢制限が撤廃され、未成年でもグループを作成できるようになりました。
この変更によって、より多くのユーザーが柔軟に割引を活用できるようになっています。
とはいえ、代表者にはいくつかの制限があります。例えば、すでに他の家族割グループに参加している回線では新たにグループを作ることができません。
また、グループ作成ができるのは「Rakuten最強プラン」または「データタイプ」に加入している回線のみです。
つまり、誰でも代表者になれるわけではなく、回線の状態や現在の所属状況も確認が必要です。
代表者になった後は、メンバーの招待や管理、退会手続きまで一貫して行う責任が発生しますので、気軽に引き受ける前にその役割を理解しておくことが大切です。
グループには何人まで？上限と招待のコツ
楽天モバイルの家族割グループには、参加できる回線数に上限があります。
最大で20回線まで追加することが可能で、これには代表者自身の回線も含まれます。
つまり、あと19回線まで他の人を招待できる計算です。
この上限は、家族の人数が多い場合や、自分名義で複数の回線を所有している場合に注意が必要になります。
グループへの招待は代表者だけが行えますが、参加方法は非常にシンプルです。
代表者が専用リンクをメンバーに送るだけで、リンクを受け取った人が手続きを進めれば参加が完了します。
ただし、すでに他のグループに所属している回線は招待できないため、招待前にその点を確認しておくことがスムーズな運用のポイントです。
操作自体は「my 楽天モバイル」アプリやウェブページから簡単に行えるため、スマートフォンの操作に不慣れな方でも安心して進められるでしょう。
血縁関係だけじゃない？対象の範囲が広がった背景
以前は「家族割」と聞くと、血縁関係にある人だけが対象だと考えるのが一般的でした。
しかし、楽天モバイルはこの枠を徐々に広げてきました。背景には、時代の変化と多様な家族形態の増加があります。
2024年4月10日には、親戚や事実婚パートナーも対象として正式に含まれるようになりました。
これは、法的な家族ではないが日常生活を共にしている関係性にも価値を見出す社会的な流れを反映したものです。
実際、血縁でない家族や親しい間柄であっても、共同生活を送っているケースは増えています。
そのような人々が割引を受けられないのは不公平という声があったことも事実です。
楽天モバイルはこの点に敏感に対応し、柔軟な枠組みを取り入れることで、より多くのユーザーがこのプログラムを活用できるようにしています。
友人やパートナーも対象？柔軟すぎるその内容
楽天モバイルの家族割では、対象となる「家族」の定義が非常に広がっています。
前述の通り、事実婚や同性パートナーなど、法的な結婚関係がない人も対象に含まれるようになりました。
さらに、状況によっては友人同士でも家族割を利用できようになっています。
これは、必ずしも同居や親族である必要がなく、同じグループに属し、通信料金の割引を共有したいという意志があれば、グループに参加できる設計になっているためです。
もっと言えば、楽天モバイルとしては、家族の定義を緩やかにすることで、より多くの契約者を取り込みたいという意図があると考えられます。
ただし、柔軟であるがゆえに、どの程度までが対象なのか曖昧に感じる人もいるかもしれません。
その場合は、楽天モバイルの公式FAQなどで最新情報を確認することが重要です。
制度としては非常に使いやすいものの、ルール変更も多いため、正確な情報に基づいて判断することが求められます。
楽天モバイルの家族割の割引額と適用タイミング
楽天モバイルの家族割を使うなら、適用されるタイミングや割引額の仕組みを知っておくことが重要です。
以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。
月の途中で参加や退会した場合の料金
家族割に加入または退会するタイミングが月の途中だった場合、割引の計算方法が気になる方も多いかもしれません。
以前は日割りで割引額が決まっていましたが、2025年2月の利用分からはルールが変更されています。
現在は、月中の参加・退会に関係なく、満額の110円（税込）が適用される形となっています。
つまり、月末に参加しても割引は110円、逆に月初に退会してもその月は110円の割引が受けられるという仕組みです。
この制度変更により、料金の計算がシンプルになった反面、退会のタイミング次第では割引の恩恵を受け続けてしまうケースもあります。
そのため、無駄な割引適用を避けたいときは、退会のタイミングを調整することも選択肢になります。
学割やシニア割との併用でさらにお得に
楽天モバイルには、家族割のほかにも「最強青春プログラム」や「最強シニアプログラム」など、年齢やライフステージに応じた割引制度があります。
これらは家族割と同時に適用できることがあり、対象条件を満たしていれば割引額が重ねて反映されます。
たとえば、18歳の学生が家族割と学割を両方利用する場合、それぞれの割引が適用されて月額料金がより安くなる可能性があります。
こうした制度の併用は、特に家族の中で複数の世代が楽天モバイルを使っている場合に大きな節約効果を発揮します。
ただし、すべての割引が併用できるわけではなく、キャンペーンや適用条件によっては対象外となるケースもあります。
そのため、申し込み前に公式サイトやサポートで最新の情報を確認しておくことが賢明です。
楽天ポイントと組み合わせた節約術
楽天モバイルの魅力のひとつに、楽天ポイントとの連携があります。
家族割によって月額料金が下がった上に、さらにポイントを使えば実質的な負担をかなり軽くすることができます。
楽天ポイントは毎月の支払いに充当できるため、例えばショッピングや楽天カードの利用で貯めたポイントをそのまま通信費に回すことが可能です。
さらに、楽天モバイルを使っているだけで毎月の利用に応じたポイントが貯まりやすくなるため、ポイントの循環が生まれやすくなっています。
このように、家族割で得た割引とポイント利用を組み合わせることで、実際の通信費を大幅に抑えることも夢ではありません。
注意点としては、ポイント利用の上限や有効期限があるため、こまめに管理することが必要です。
特に期間限定ポイントは失効しやすいので、忘れずに使い切る工夫をしておくと安心です。
まとめ
楽天モバイルの家族割は、新規契約をしなくても既存の回線で利用できる柔軟な制度です。
グループの代表者が招待リンクを送るだけで、最大20回線まで割引対象となり、月額110円の割引が各回線に適用されます。
さらに、同一名義で複数回線を持っている場合でも、それぞれを同じグループに登録すれば割引が適用されるため、1人でも効率的に利用できます。
また、血縁関係だけでなく、事実婚やパートナー、条件によっては友人まで対象とする広い定義も特徴です。
2025年2月以降は割引が日割りではなく満額適用となり、よりシンプルな料金体系に変わりました。
加えて、学割やシニア割との併用や楽天ポイントの活用で、さらにお得に使える工夫もできます。
こうした特徴を理解し、家族構成や利用状況に合わせて賢く活用すれば、通信費の大幅な節約が可能となるでしょう。
